よるの読書日記
DiaryINDEXpastwill


2003年09月12日(金) 華やかに地味

『三谷幸喜のありふれた生活』2<三谷幸喜/朝日新聞社>
WOWOWでやってくれた舞台の裏話が多く収録されていて、
あー大変だったんだね三谷君、頑張ったね!と思いました。
奥さんと犬猫との生活ぶりは相変わらず。でも、お母さんが
入院されたり、親友が亡くなったり、私生活でも不幸があって、
かと思うと酒井美紀に父性愛感じちゃったり、微妙に
中年の哀愁を感じますなー。

登場人物は日本演劇界を背負って立つほどの豪華な面々ばかり、
書いてる本人も日本一舞台のチケット取るのが難しい脚本家で
ありながら、日々の生活は本当に淡々としてます。
やろうと思えば銀座のクラブでドンチャン騒ぎとか、赤坂の料亭で
芸者呼んでわーわーとか、いくらでもできそうなものなのに
奢って庶民感覚を無くさないところがエライ。
ついでに一見皮肉屋に見えますが、意外にこの人不器用で
泣き虫なんですな。大河ドラマも是非頑張ってほしいです。


よる |MAILHomePage