『初夜』<林真理子/文藝春秋>この女は私だ。この女も、この女も私だ。何となくそんな気になりながら読んだ短編集です。どこにでもある話、どこにでもいる女達。でも一つしかない話。一人しかいない女。私もこうやって老いていくのか、と空恐ろしくなる。