よるの読書日記
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『月の裏側』<恩田陸/幻冬舎文庫> これを読んだら『柳川掘割物語』を観たくなりました。 が、未だ観ておりません。しかし、これを書いていると 観たくなってきます。何だかなぁ。 恩田さんは、既に方々で言われていることで、数作しか 読んでない私があんまり威張って言うこともないんだけど、 やっぱり懐かしさ、のうまい作家さんだよね〜。 世界が運河で結ばれていて、皆が舟を使って生活していたら、 って会話があるのですが、想像してみると楽しい。 水の惑星だもの、アリな気がします。もっとも私は 船酔いもしそうなので耐えられるかわかりませんが。 そういう設定の世界も読んでみたいですね。是非。
今回の作品はSFのような、ホラーのような、どうも あらすじを説明しにくいお話なのですが(老女の連続失踪事件。 一応戻ってくるし、どうも地味な印象は否めない。) でもじわじわと面白くてがーっと読んでしまいます。 この人は登場人物の性格設定も面白いし、文章の情報量も多いし、 今のところ外れはないし特に本を買って読みたいタイプの作家さん なのですが、なるべく本を増やさないキャンペーン中(建前)の 私にとっては危険な作家さんでもあります。ふふ。
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