よるの読書日記
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『キャンディライフ』<小川彌生/講談社> はっきり言っちゃおう。嫌いだこのヒロイン。 ひたすら他力本願で。少しは成長してくれるのかと 思いきや、一巻完結でハッピーエンドだし。 不幸な時に「どうしてあたしがこんな目に!」 とか泣く女なんかつまんない。男に捨てられたのは あんたの見る目がないからで仕事を首になるのは 他の子の方が使えるからなんだよっ。 そこで何にも悩まずあっさりまっすぐ男にすがるな。 しかも全然好きでもない奴に。
「スミレちゃん(きみはペット)の姉妹も大活躍!」の 宣伝文句につられて買って、私のような思いをした人は 結構いるのではないかね。実際この阿呆なヒロイン よりも、きみぺではひたすら怖いけどこの物語では ちょっと感情表現が不器用なお姉様のほうがずっと 感情移入できるし、まず明らかに作者自身その傾向が 顕著に見られると思うんだよね……。 読者受けを狙って作者が好きじゃないタイプを無理矢理 ヒロインにしてはいけません、ということですな。
しかもずれている。ついでに「あいとまこと」も ずれている。梶原一騎原作の漫画ですか〜。 メイン購読層がいくつか知りませんが スミレちゃんより下の世代にはわからないと思うぞ〜。 私なんか「♪まこ 甘えてばかりでごめんね」だと思ってました。 そしてひょんなことからそれは「愛と死を見つめて」 であり、歌は「みこはとっても幸せなの」と続くことを 知りました……。
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