よるの読書日記
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2003年03月11日(火) 翻訳は大変そう

『アルジャーノンに花束を』<ダニエル・キイス/早川書房>
少し前に和製ドラマになってたみたいですね。
見てないけれど。やっぱり感動!涙!が売りだったようですが
正直原作からそれを感じなかった自分にげんなり。
鈍いのかしら?
と言うよりもこの本の主題は知能や教養、そこから起こる差別に
対する警鐘のように私には思えたのですが。
ま、それはともかく手術による知能の変化を本人の日記の体裁で
読ませる筆力はさすがに世界のベストセラー。
誤字だらけ、文法も間違いだらけの文章が
ありのまま心のうちを書くことにためらいを示すようになり、
どんどん専門用語を交えた難解なものになっていき、そして……。
感服いたしました。


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