よるの読書日記
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『アルジャーノンに花束を』<ダニエル・キイス/早川書房> 少し前に和製ドラマになってたみたいですね。 見てないけれど。やっぱり感動!涙!が売りだったようですが 正直原作からそれを感じなかった自分にげんなり。 鈍いのかしら? と言うよりもこの本の主題は知能や教養、そこから起こる差別に 対する警鐘のように私には思えたのですが。 ま、それはともかく手術による知能の変化を本人の日記の体裁で 読ませる筆力はさすがに世界のベストセラー。 誤字だらけ、文法も間違いだらけの文章が ありのまま心のうちを書くことにためらいを示すようになり、 どんどん専門用語を交えた難解なものになっていき、そして……。 感服いたしました。
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