よるの読書日記
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『将軍の娘』<ネルソン・デミル/文芸春秋社> これも映画をビデオで先に見てます。 それもラストを観る前にあらすじを母から強制的に聞かされたんですが。 あの癖何とかならないですかねー。
自衛隊すら遠い存在なもんで(入りませんか?というハガキなら 何回か貰ったが……お門違いも甚だしいぞっ。) いまいちピンと来ない所も多いのですが、軍隊って日本でいう 警察のイメージに近いのかな?という感じで読むといいのかもしれません。 元々は完全なる男社会だったのが、女性も入るようになったけど、 まだまだ「女子供に何ができるんだよ」という見方が強く、 力関係がはっきりしていて上下の規律が厳しい――というような。 ドンパチやる軍隊の方がもっと露骨かもね、その辺り。 アメリカでも士官学校の共学化は最近みたいですね。
映画では勧善懲悪というのか原因―結果の関係がすごくはっきり 描かれていて、ついでに悲劇もかーなり強調してあったことが 読書のおかげで判明。映画で一番ショッキングな部分があるのですが、 小説ではちゃんと予防措置を取ったことになっていてそれだけで ちょっとほっとしました。映画の中で「ゲス野郎」と呼ばれる人も そこまでひどい人じゃなかった――と思う。 ただ、はっきり「この人が悪い」っていうのじゃないと、 かえって深いような……。 いや、悪いやつらはわかってるんだ、卑劣なゲス野郎どもめ。
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