よるの読書日記
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| 2003年02月21日(金) |
文豪のフレンチ・ジョーク |
『友人デュラス』<ミシェル・マンソー/河出書房新社> 著者はデュラスの長年の友であり、葬儀にも家族席を 用意されたほどの方。 フランスではわりと有名な作家さんらしいです。 ただ、デュラスはこの人が自分のことを書いたのを怒って かなり長いこと絶交していたらしい。 理由は恋人との年の差をばらしたからだそう。 調べればすぐわかることだと思うけど、いくつになっても 恋する女はデリケートなのね(笑)。 わりと難解な文体についての言及もあるけど、全体的には 旧友との回想録で、作家の素顔が窺えておもしろい。 同じ冗談何回も繰り返して言うとか、しつこい人だったのかな。 でも確かに「水泳も乗馬もできるようになるから」 タンポンを欲しがる子供、はちょっと笑える。 かく言う私も五歳位までおもちゃの変身コンパクトとか スティックに対象年齢が書いてあるのは、その年より 大きくならないと変身できないんだと思ってました。
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