よるの読書日記
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2002年05月09日(木) 総合成食美少女活劇

『ルー・ガルー』<京極夏彦/徳間書店>
私は氏の戦後とか江戸時代ものしか読んだことがなかったので
どーかなーと思ってたのでしたが、案に相違して
近未来もの、面白うございました。
女の子が元気に暴れ回る話って、好きなのですよほほほ。
その代わりおっさんがちょいとだけ出てくる以外
男の子はほとんど出てこなかった気がするが、笑。
環境ホルモンで男性能力低下中って感じだ。
性犯罪が少ない世界と言うのは、大変喜ばしいですけれど。
こんなんでこの時代皆どうやって知り合って結婚するんだろう?
やっぱ出会い系か?出生率とかも低そうだよな〜〜。

未来ってこんな感じかもなーと思わせる筆力がさすが。
食品は全て人工合成食(味・成分は同じ)
常に端末を持ち歩き、リアルショップはほとんどなく
ほとんど自宅学習のため子供達の交流を図るために
学校が存在する――とか。
あんまり楽しそうじゃなくて温度低そうな感じが
何とも言えず今私が持ってる未来感っぽい。
明るい未来なんて、もう誰も期待してない
この時代らしい小説です。
そんな中で過保護に無個性に育てられたかのような
少女達が生命力を発露させて輝いてるのがんも〜〜
ツボなんですぅ。


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