よるの読書日記
DiaryINDEX|past|will
『ルー・ガルー』<京極夏彦/徳間書店> 私は氏の戦後とか江戸時代ものしか読んだことがなかったので どーかなーと思ってたのでしたが、案に相違して 近未来もの、面白うございました。 女の子が元気に暴れ回る話って、好きなのですよほほほ。 その代わりおっさんがちょいとだけ出てくる以外 男の子はほとんど出てこなかった気がするが、笑。 環境ホルモンで男性能力低下中って感じだ。 性犯罪が少ない世界と言うのは、大変喜ばしいですけれど。 こんなんでこの時代皆どうやって知り合って結婚するんだろう? やっぱ出会い系か?出生率とかも低そうだよな〜〜。
未来ってこんな感じかもなーと思わせる筆力がさすが。 食品は全て人工合成食(味・成分は同じ) 常に端末を持ち歩き、リアルショップはほとんどなく ほとんど自宅学習のため子供達の交流を図るために 学校が存在する――とか。 あんまり楽しそうじゃなくて温度低そうな感じが 何とも言えず今私が持ってる未来感っぽい。 明るい未来なんて、もう誰も期待してない この時代らしい小説です。 そんな中で過保護に無個性に育てられたかのような 少女達が生命力を発露させて輝いてるのがんも〜〜 ツボなんですぅ。
|