よるの読書日記
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『最後から2番目のキッス』<林あまり/河出書房> 今に輪をかけて清らかな乙女だった頃、 河出書房から文庫版でこの方の歌集が出ていたのですが、 結構生々しい性を詠った短歌が見出しになっていて ギョッとした覚えがあります。 おどろおどろしくて中が読めなかったくらい。 あれはそういうのがウリと勘違いされそうだから 止めた方が良かったんじゃないかなー。 若い女性がふしだらな、とか言う意見への 挑戦だったのかしら。と『サラダ記念日』<俵万智>が 優等生チックに思える今ならやや好意的に解釈できますが、 オンライン書店で検索かけた現時点では 入手はもはや困難そう。ああすれ違い。
この中には私と「誰よりも美しい死体になるだろう」から 愛した少女とが出てきます。うーん、耽美。 でも本当にその少女が実在する対象なのか、 あるいは本人の中にある少女性か 記憶として存在する過去の自分ではないのか…などと 穿った見方をしてしまったりも。
女の子はいつから女、になってしまうんでしょう。 あけすけに性を語る少女に比べて大人の女は とても窮屈そうなのに。 生理痛が軽くなるなら子供産んでもいいのになぁ、 なんてけろっと言えてしまうのは、 そんな可能性を本当にはしていないからで。 ヤダヤダあんなふうに年はとりたくないぜ、 と思っていてもお肌は曲がるし性格も曲がるし 仕事だの恋愛だの人間関係だの、 生きてるだけでストレスはたまる一方で。 でも、今日も負けずに戦う同志達に敬意を表します。 ついでにわたくしの仮想敵は客のおっさんズです。 はっきり言って戦いの果てに図々しくなったおば様方より 弱いものにばっかり威張ってみせるおっさんの方が 性悪です。腹立つったら。
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