よるの読書日記
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2001年09月27日(木) 狂気の沙汰

「永遠の都」も6巻です。
物は無く多くの人の生活が困窮を極めた時代に天皇が現人神ってことに
なってる国でキリスト教徒は特に生き難かったようです。
外人神父と親しいとスパイ容疑をかけられたり
靖国神社への参拝を要求されたり。
キリスト教史ってそのまま迫害の歴史だから、
生き残りのために当時の国策に迎合する動きをしていたみたいです。
バチカンも満州国を承認している。
志を曲げて自分の身を守った人も、信じる教えを忠実に
守ろうとして周囲から白い目で見られて辛い目をした人も、
どっちも不幸ですよね。
今アメリカにいるイスラム教徒もこんな気持ちかなぁ。
戦争って言うのはやっぱり狂気の産物だと思います。

そういえば作者の名前だから、そのうち出てくるかなぁと
思っていたら疎開先の地名に出てきましたよ石川県。(笑)
しかも町名私の前住所!川のほとりってことは御近所率高し。
古都だから結局空襲は免れたわけだけど、
でなくてもあそこならたぶん大丈夫。
今でこそアパートが林立していますが、当時はたぶん畑だらけ。
やるなら思い切って城内の駐屯地狙うでしょう。
兼六園のそばで良かったねぇ。
終戦直前に隣の福井(7月)と富山(8月)はやられちゃったんですけど、
攻撃された一帯はまさに焦土と化したと言います。
あんまり簡単に空爆空爆って言わないで欲しいわ、
下には生きてる人がいるんだってば。


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