よるの読書日記
DiaryINDEX|past|will
| 2001年09月28日(金) |
親が親なら子も子だった |
とうとう終わりですー。 最後の最後に夏江さんあんたもか!女好きの父、姦通した姉、 花柳病治療歴のあるのバツ一兄に対し、君だけはと思っていたのに。 敬虔なクリスチャンじゃなかったのか君。 しかもわざわざ告白しなくても…… 正直は必ずしも美徳じゃないのだよ、君の姉上を見たまえ。 もっとも彼女は知らないわけだけど。
それにしてもあの五郎という男の最後の手紙。 底知れぬ悪意の産物なのか、純粋な恋文なのか、判断がつきかねるのですが。 現段階では前者のような気がして(そのほうが面白いし)怖い。
さて物語のスタートから12年の年月が流れたのですが、 そのせいか特に悠次と初江の言葉づかいがちょっとずつ 変化していたような気がします。 初江の言葉づかいが奥様風からオバサンくさく なっていったのに対し、(夏江と比べるとすごくよくわかる) 悠二はどんどんべらんめえな江戸っ子口調に。 その他利平の長州ことば、金沢弁も出てきてバラエティ豊か。 方言って文字なら自分の知っているイントネーションで読めるので そんなに違和感無いことを発見。 でも金沢ってそんなに関西風かな? 富山はちょっと高知弁に似ています。語尾が。 福井は…地域差があるので言及しにくい。
|