よるの読書日記
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| 2001年09月16日(日) |
地図が読めない女、話も聞かない女 |
問1.次の文章を英訳しなさい。 この道を真っ直ぐ行って、三つ目の信号を左に曲がりなさい。 二ブロック歩いたら、銀行の角で右に曲がりなさい。 100メートルほど歩いたら、左手に郵便局があります。
学生時代、この手の問題を見るたびに憂鬱になったものです。 こんな問題が私の人生にどう関係があるんだよ、と。 別に外国に行く気がないのではなく、同じことを日本語で 案内されてもどうせわからないからです。 言われたことを覚えていられないんです。 仮に覚えていても、まずブロックと言う感覚がない。 銀行の角って手前か前を通ってから曲がるのかわからない。 100メートルってどのくらいか見当がつかない。 そもそも右と左をよく間違える。(致命的)
で、「方向オンチの科学」 <新垣紀子 野島久雄/講談社ブルーバックス> を読んでみました。 もしかしなくてもやっぱり認知心理学の話だったのねー。 この分野に片足突っ込んだことのある身としては、 メンタルローテーション(心的回転)とか認知地図とか 用語が出てくるたびにむずむずしてしまいました、はっはっは。 「知ってるけど自分ではうまく説明できない知識」を 目の前で展開されるもどかしさ。 単に私がでたらめな位不勉強だっただけだろ、と 知人には突っ込まれそうですが……。
この本に載っていた「方向感覚質問紙簡易版」 という質問リストをやってみた所、 方位に関する意識→10(女性の平均22.10) 空間行動における記憶→17(女性の平均27.19)
と言う結果に。ついでにこの本の結論は、私の読解によれば、 「地図が悪いこともある、自己認知(自分に対する評価) を高く持とう!」でした。(それだけじゃないけど、総論として)
経験からこの自己認知にたどり着いたのだが、うーーー。
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