よるの読書日記
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2001年09月15日(土) 昨日の続き。

田辺聖子も久しぶりに読んだけど、いい話だった。
原因不明の下肢麻痺の妻と夫の話。
短いけど「BEAUTIFUL LIFE」より私は好きだな。
勝気で我儘で強がりなジョゼが、
「好きな人ができたら怖くてもすがれるから、
動物園で一番怖い虎を見たい」
と思っていたと言うのが可愛い。
実際に障害を持つ人の恋愛って大変だとは思う。
本人同士は良くても家族の反対とかね、
程度によるけどどうしても介護や補助が必要になるだろうし。
障害者/健常者と言う仕切りが少しでも小さくなるには、
どうしたらいいんでしょう?

連城三城彦もこれからは要チェックだわ!と思った。
最後に水上勉の「猿籠の牡丹」
おお。これはまさしく!
「妊娠小説」<名著です、オススメ…斎藤美奈子/ちくま文庫>で
“民話とオカルトをミックスさせたような妙な芸風”として
取り上げられていた作品群と同系統ではないかっ。
おかげで結末も(短編だから特に問題ないけどっ)すぐ読めたぞぉ。
ところで舞台は合掌造りで有名な一帯の近辺ですが、
方言はどうも関西弁…いいけどね…。






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