よるの読書日記
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田辺聖子も久しぶりに読んだけど、いい話だった。 原因不明の下肢麻痺の妻と夫の話。 短いけど「BEAUTIFUL LIFE」より私は好きだな。 勝気で我儘で強がりなジョゼが、 「好きな人ができたら怖くてもすがれるから、 動物園で一番怖い虎を見たい」 と思っていたと言うのが可愛い。 実際に障害を持つ人の恋愛って大変だとは思う。 本人同士は良くても家族の反対とかね、 程度によるけどどうしても介護や補助が必要になるだろうし。 障害者/健常者と言う仕切りが少しでも小さくなるには、 どうしたらいいんでしょう?
連城三城彦もこれからは要チェックだわ!と思った。 最後に水上勉の「猿籠の牡丹」 おお。これはまさしく! 「妊娠小説」<名著です、オススメ…斎藤美奈子/ちくま文庫>で “民話とオカルトをミックスさせたような妙な芸風”として 取り上げられていた作品群と同系統ではないかっ。 おかげで結末も(短編だから特に問題ないけどっ)すぐ読めたぞぉ。 ところで舞台は合掌造りで有名な一帯の近辺ですが、 方言はどうも関西弁…いいけどね…。
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