よるの読書日記
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超ハード日程(自業自得)で疲れすぎ、眠れなくて昨日の続きを読む。 二条城、天龍寺、高台寺、伏見稲荷など、見てきたばかりの 地名がわしわし出てきてじーん。ついさっき見た場所を違う印象で思い出す。 いつもより時代の熱を強く感じたような気がします。 ついでに「埋もれ火」〈北原亞以子/文春文庫〉も。 女の目から書いた女性達の幕末物って あまり読んだことがないなーと思っていたので。 正直言って、これを読んで初めてお龍を哀れだと思った。 それまでははっきりきっぱり嫌いでした。 女見る目ないぞ龍馬!!と本気で怒ってました、私。(^_^;) でも人間付き合ってる人間に合わせる所がどうしてもあるから。 もしお龍の性質を面白いと褒めそやす男(龍馬)がいなかったら、 彼女もちょっと風変わりな美人として寺田屋の女将か誰かの 仲介でもっと普通の結婚をしていたかもしれない。 酒びたりになって、亡き夫の昔の想い人の悪口を言って 泣き喚いて。もし龍馬と出会わなかったら。 そう思ったら、初めて可哀想だと思った。 お龍だけじゃない、この本の中の、 運命の人と出逢って、取り残された全ての女性達も。 時代を駆け抜けていった男達は、 その最期に彼女達を思ってくれていただろうか。
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