よるの読書日記
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2001年08月06日(月) 好きにしてもオッケィ?

今日読み終えたのは
「数奇にして模型」〈森博嗣/講談社文庫〉。
前回出番が少なかったので久しぶりな印象の犀川先生。
無敵っぷりに磨きがかかってます。
ところでどうしても邪推してしまうのが
犀川さんを良く知ってそうな女医の存在。
まあ5歳位年上なら対象内でしょう。
13歳下よりはマシ。
過去に何もないって言うのもつまらないし、
萌絵嬢が今後それでやきもきするのもまた一興。
女性読者は意地悪なのだ。

お金持ちで頭が良くて美人、そして
エキセントリック。これが小説で本当に良かった。
出会いと別れを好きにできるのなら
なるべく関わりになりたくないタイプの人だ。
運悪くもし身近にいたら、羨んだり
妬んだりする間もなく、とにかく困るだろうなぁ。
そういう人って黙ってても
(何とかしてあげなきゃ。)
と言う雰囲気を持ってて、こっちが勝手に
空回りして疲れてしまいそうだ。
そしてそこまで考えて
(現実にもしいても縁はなさそうだな。)
とはたと気づいて舌打ちしたくなる。

そんなわけで、何でも持ってるヒロインに
女性読者は厳しいのである(笑)。


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