兼松孝行の日々つれづれ

2012年08月20日(月) 被災地へ2・・・・

ap bank fesが終わり、今日明日の2日間で自宅までの長距離ドライブ。
だけど、時間があるのでこっちでやり残したことをやっていこうと思った。

昨日のボランティアで同じ班だった小学校の先生が子供たちに石巻の現状を伝えたいということで同行することとなった。
オイラ的にはかなりラッキーな状態(笑)
こうした出来事が起こるのも、あの空間を共有できたからなんだろうなぁ。

まずは、金曜日に再開した大学の先輩の職場、塩竃市にある障害者自立支援施設さくら学園に扶桑町特産守口漬けを届けに訪問。
海沿いにあるこの施設でも津波の被害にあい、相当な物的被害にあったものの、幸い人的被害はなかったということだった。
建物には津波の跡がくっきりと残っていた。
仕事の受注先も同様に被害を受けたため仕事が激減しているのだけど、施設内は、きっと震災前もこういう雰囲気だったんだよなあと思える日常の景色を取り戻しているようにも見えた。
先輩は、一人お客さんを連れてったこともあって、かなりよそ行きな雰囲気で、一人で来てたら絶対にみられないだろう言葉使いと態度がみられて、それはそれで貴重な経験ができたかなぁ(笑)
別れ際の握手は・・・ちょっとジーンと来た(泣)

そして石巻の訪問。
道中は道路がうねっていたり、橋と道路に大きな段差ができていたり、所々で震災の被害を伺わせる状況が続いた。
途中通過した松島では、松島が壁になったこともあり、津波の被害が最小限に食い止められていたようで、観光地は賑わいを見せていた。
しかし松島を通過すると、眼前には金曜日にみたような殺伐とした景色が広がりはじめた。
45号線沿線の学校のグラウンドはがれき置き場になっていたり、高台には仮設住宅もみられた。
石巻市に入り、沿岸部の工場地帯を通過するときに見えたのは、山脈と表現しても差し支えないくらい膨大な量の車両やがれきの山があちらこちらに。。。
人の生活の跡が誰のものかもわからない状態となっていた。
そして、震災の跡を残す建物に遭遇した。
門脇小学校だ。
震災で家がつぶれ、津波が押し寄せ小学校の校舎が建てとなり、そして大規模な火災が発生した。
校舎には火災の跡がはっきりと残っていた。
この校舎から見渡せる狭い範囲の中で500人を超える方が亡くなった。
「がんばろう石巻」の看板横に津波の高さを表示するポールが立っていたが、それをみても何がどうなるとこうなるのか、全く想像ができなかった。
金曜日に訪れた南三陸町には、チリ地震津波のポールが立っていたけれど、その遙か上の丘に建つ建物が津波の被害の跡を残していた。
看板の前で仮設の店舗を出していたお兄さんが「やりたいことは今すぐやっておいた方がいいよ」といっていた言葉が胸に突き刺さる。

一緒に行った小学校の先生も言葉を失っていた。
そりゃそうだよ。
テレビや新聞の報道じゃわからない空気がものすごい勢いで襲いかかってくる場所だもの。
訪問者のオイラたちですらただ立ちすくむしかできないこの場所。
現地の人たちにとっては、まだまだ希望の見えない場所だよなぁ。

廃墟となって住宅街にうえられたひまわりが、ほんの少しでもいいから希望の光を見せてくれと願わんばかりに咲いているようにも感じた。

自然災害は誰が悪いわけでもないし、起こってしまったことはやむを得ないことだ。
言葉ではこうやって書けるけれども、その被害に遭ってしまうと、そんな風に割り切れないし、生き延びた側からするといろんなものを失った悲しみと、どうして生き延びてしまったんだろうという自責の念を一生背負って生きていかなければならない。

オイラの住む地域も脅迫のように「くるよ、くるよ」と言われ続けている。
いつ来るかわからないし、どれくらい大変なことになるかもわからない。
いつ来るかわからないもしもの時に、できるだけ被害を減らす努力をしていくのも大事だけれど、被害が最小限に止まったところで、その傷を受け入れることができるんだろうか。
そんなことを感じたこの被災地訪問だった。

そういえば、車の中ではいろんな話が出来て嬉しかった。
オイラの方が10も上だから、大人ぶった話もしたけれど、我が家の話をした時に親身になって答えてくれたし、この先のことで希望の光が見える気がした。
ほんと嬉しかったなぁ。

仙台駅でお別れをし、遅めのお昼ご飯を牛タンの伊達ので食べた。
美味かったなぁ。
と、感動して仙台駅前でぼーっとしてたら

「かんとく!」

むむむ、どっかで聞き覚えのある声。
昨日一緒に飲んだ広島のメンバーじゃないかい。
まあ、びっくり。
でも、ここで待ってると誰かに会いそうな予感はしてたんだよなぁ。

さて、地元に帰るか。


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