兼松孝行の日々つれづれ

2012年07月29日(日) 古知野高校演劇部「空の上から」本番

いよいよ本番。
そして地区大会。
場所は稲沢市民会館。

朝一番目の公演だから、9時40分開演。
早い〜(泣)
前日オイラの本番で打ち上がってしまったので、ちょっと眠い目をこすりながらの参加となった。

さて、本番の方は・・・・
あらら、思いっきり緊張しまくってるじゃないの。
普段も見たことのないような早口トーク。
うーん、台詞の最初の音を気をつけてねと言っておいたけれど、すっかり忘れてるなぁ・・・いつも見たいな感じじゃなくて言葉がコッチに届いてこない。
その早口のために転換時のメロウな感じの曲が違和感を感じるくらい緩く感じてしまう。
ただ、悪いことばかりじゃなくて、後半戦の緊迫したシーンやキモになるシーンは稽古の時よりも数段良くなっていて、お客さんのすすり泣く音があちこちから聞こえてきた。
ま、いいところも悪いところもあって、緊張感のある本番らしい芝居になったかな。

ただ、客観的にエンターテイメントとしての視点で見ると、演出や演技レベルはあまり高くない。
役者の素の気持ちの部分で押し切って行った、いわゆる力技の作品になったなぁ。
それはそれで、芝居の方法論としての一つのなので否定はしないどころか、オイラが今まで自分で作ってきた芝居はそういう芝居を作ってきた。
ただ、高校演劇の場合はコンテストなので、審査員の審査基準を満たさなければならない。
それに、高校演劇独特の「こうなってないといけない」という慣例みたいなものも満たさないといい評価が得られないのだ。
結果はまだ知らないけれど、今日は古知野を含めて3校みたので、その中で言うと1番なんだけれどなぁ・・・

それではせっかくなので、今日の他の2校の感想も書いておきます。
審査基準や高校演劇の伝統は分からないので、あくまでエンターテイメントな視点で。

2番目に登場したのは一宮興道高校「止まった時計の動かし方」
簡単に言うと家族愛の話だ。
ただ、演出の力も役者の演技レベルもあまり高くない感じだから、時折繰り出されるギャグがねらいなのか偶然なのかはっきりと分からない。
転換は長いし無音が続くから場面毎に気持ちがキレてしまう。
そして、台詞のテンポが一定だから子守唄に・・・すいません、笑いがなくなってからは時折睡魔におそわれてしまいました。
そのせいかもしれないけれど、亡くなった母親の愛にどんなふうにこの家族が包まれていたかは謎で終わってしまったし、時計がどうして止まっていて、その時を動かすことで象徴的に見せたい気持ちがよく分からずじまいで終わってしまったかなぁ。

3番目に登場したのは尾北高校「サハリン」
昭和20年8月20日に郵便局の女性職員12人が集団自決を図った真岡郵便電信局事件を取り扱ったお話だ。
演技レベルも演出レベルも今回の3校の中では群を抜いてる感じだ。
しかし、題材が題材だけに、リアルさを求める芝居ばかりが強調されて、このお話を終えた時に観客に伝えたいメッセージがうすらぼんやりとしか伝わらなかったなぁ。
伝えたいことは単に反戦だけではないはず。
悲惨さばかりが伝わって、最初と最後に登場する老人の語りが生きていない。
転換の音の使い方や明の使い方がもう一つ計算されていないので、中途半端感が否めない。
演出的には、後半お話が架橋に差し掛かってきてから、ずっと低い高さで舞台が作られていて、役者も気持ちもずっと地べたを這いつくばっているイメージが残ってしまった。
基礎的なレベルが高いだけに、横方向ばかりじゃなく、もう少しイメージを縦方向にも広げて欲しかったなぁって思う。
お話的にも、終わった後にどんよりとした気持ちだけのこって救いの部分がないよなぁって感じてしまった芝居だ。

これで、地区大会は終了。
まずは古知野高校演劇部の皆さんお疲れさま。
オイラ的には、オイラ自身の反省点がいっぱいつまった芝居だった。
それは関わり方だったり、アドバイスの仕方だったり、使う言葉だったり。
だから、時間とタイミングが許せば、コンテストじゃない芝居でしっかりとオイラの形をしっかり叩き込んで、芝居の作り方の一つをいつでも出せる引き出しにしまって欲しいなぁと思う。

さて、県大会に進出出来なくても今回の「空の上から」との関わりはまだまだ続く。
8月17日に芸文センターで行なわれるアートフェスタでの公演が決まっているのだ。。。。。あ、オイラ宮城県にいるじょ、そん時は。
うーん次回の本番は見られないんだなぁ。


 < 過去  INDEX  未来 >


兼松孝行 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加