兼松孝行の日々つれづれ

2008年02月09日(土) 大らかだったナゴヤ球場駐車場

昔ナゴヤ球場時代のこと、今みたいな時代ではなくおおらかな時代の頃の話。

与那嶺監督の時代。
選手の駐車場に普通にファンが入れる時期があった。
小学生だった自分は夏休みのある日、その駐車場で色紙を何枚かもって試合にやって来る選手を待って、サインをおねだりしていた。
高木守道さん、鈴木孝政さん、井上弘昭さん、田尾安志さんと今思うとそうそうたるメンバーが気軽にサインに応じてくれた。
特に田尾さんと孝政さんは女性ファンに囲まれて幸せそうだった。

与那嶺監督は一人一人に握手をしてくれて、丁寧に「ありがとう」と声をかけてくれてサインをしてくれた。
今でも、そのとき握手してくれた大きな手の感触とぬくもりが右手に残っている。

そしてそんななか、あの人がやってきた。
そう、星野仙一さん。
当時はもちろんピッチャー。
サインをもらおうと駆け寄っていったが、両手には何故かバットを2本ずつもっていて、「俺はサインはせんぞ」オーラを全身にまとい、ブスっとした表情のまま球場の中に消えていってしまった。

子供心に星野さんは怖い人なんだと思った。
その後ドラゴンズのキャンプ地へ出かけたり、いろんなところでニアミスをしたことがあるけど、その度に子どもの時感じたあの怖い星野さんが脳裏をよぎり「サインください」の一言が言えずじまい。

でもこうして大人になってから考えてみると、大事な試合前だし、いろんな意味でサインに気軽に応じられない状況があるんだなぁと思ってみた。


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