兼松孝行の日々つれづれ

2007年12月17日(月) JOCXTV「金賢姫を捕まえた男たち」

ほとんどプロジェクトXの世界。
そしてそのゴージャス版。

それはさておき、このドキュメンタリーで「『名もなき』外交官」という行(くだり)が何度も登場する。
おいおい、それはちょっと待てよ!
「名もなき」はさすがに失礼だろ。
絶対にいかんて!
みんな名無しの権兵衛じゃないんだからさ。
マスコミのとらえ方ってこうだから嫌いだ。
役者が劇団経験者だと、劇団で一番頑張っていた頃が「下積み時代」と表現される。
なんじゃそりゃ?
前者の外交官もそう後者の役者もそう、みんなその瞬間一生懸命なのに、なんでそういうのが「名もなき」だったり「下積み」だったりってことで埋没してるかの表現になっちゃうんだろう。
日本人は少なくとも1億2万人はいるわけで、名前が知れ渡る人たちはホンの一握り。
でも名前を我知れ渡るのはその他大勢がいたから名前が知れ渡るのだ。
そこを忘れてマスコミは自分たちの目線だけで有名無名の判断をして、それを堂々と放送で言いのけてしまう。
その神経が許せない。

まあ、それだけこの番組に出ていた3人の外交官が素晴らしい働きをしたってことなんだけど。
それを報道してくれたマスコミもそれは素晴らしいことなんだけど、だからこそ一般に仕事をしている人たちの扱いをもっと大切にしてほしいなと思う。
うん、番組自体は良かった。
だからこそ、余計に腹が立ったんだな。

というわけで、これを放送したテレビ局は今日だけ名無しにしてやる!
JOCXTV


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