兼松孝行の日々つれづれ

2007年12月16日(日) 演劇集団ローカルスーパースターズ/ロキャスタ第4回公演「オレたちはサンタじゃない!!」

去年の今頃、病み上がりで行ったミュージカル劇団の第4回公演。
芝居のタイトルと劇団名から何となく、キャラメルの「俺たちは志士じゃない」を連想させたり。
そして今回は、一緒に劇団をやってたメンバーと一緒に見に行ったのでした。
ちなみにこのメンバーもミュージカルはいまいち(笑)

さて、結果やいかに・・・・

観劇後、素直に思ったことは普通に凄いやと思った。
歌や踊りはレベルが高いどころか「プロじゃん」と思えるレベルだったなぁ
でも、そこの差し引きかも知れないけれど、(これが社会人劇団の宿命かな)前回に感じたそれぞれのキャストの個性まで手がかからなかったのかな、と感じてしまった。

でも、それがダメかと言えばそうじゃなくて、前回見たときよりもスキルの面では格段にレベルが上がっていた。
相当訓練(←稽古って言う表現よりもこっちが適当かなと)を積んできた様がありありと伺える舞台だった。

お話としては、テーマとしているところはビンビンと伝わってくる芝居だったけれど、お話のもっていき方が後半強引になってしまったかな。
脚本家の悩みがそのままに舞台にやってきてしまったかなと、そんか感じの後半戦だったかな。
出来れば目の前で命を落とす人がいない舞台が見たかった。

そして、やっぱりミュージカルの様式はいまいち好きになれない。
歌で状況説明するところが長い分芝居のテンポが落ちてしまうし、曲の尺で暗転をするところが妙に長かったりする。
そこで気持ちが途切れたりするんだな。
でも同じようなことは宝塚でもそうだったし、四季でもそうだったし、そういう意味ではミュージカルという様式が許容してしまっている良くない部分かなと思ったりもした。

だけど、最初にも書いたけれど、あのレベルまでスキルをあげていったその姿勢には素直に賞賛するし、前回見た時も目の前で役者が動いている姿がすてきだと思ったその気持ちに今回もなれた。
そういう意味では時間をかけて四日市まで見に行った甲斐はあったかなと思う。
それは一緒に行ったメンバーも同じ感想を持っていた。
そして、劇団名そのままに四日市のスーパースターだと胸を張っていい芝居だったと思う。

いろんな意味で刺激になったいい芝居だったな。


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