二日目、そして千秋楽。 唐津へ行ったというよりも、北九州一周見たいな感じになってきたこの旅行。 この日は、JR唐津駅で待ち合わせ、昨日芝居に出演していた唐津市役所職員さんに一日お付き合いをしていただくことになった。 昨日一日は、ほとんどの会話がものの売り買いに伴う会話ばかりで、「ありがとうございます」と言われてもちっとも心が豊かにならないのだった。 なので、会話する相手がいるとそれはそれは嬉しいのだった。 それはさておき、二日目。
まずは伊万里焼きの中心部、伊万里市大川山内へ。 人里離れた山の中腹に、これでもかって言うくらい窯元がある。 昔の鍋島藩主が朝鮮半島から来た人達をここに押し込めて焼き物を作らせたん出そうな。 今だったらものすごい人権問題になりそうなことだが、当時はそんなもんなかったんだろうな。 そのせいかどうか分からないけれど、とっても大陸系の匂いがぷんぷんする焼き物たちが町を支配していた。 ほとんどの人達がここで代々暮らしてるんだと思うと、ある意味複雑な思いがするのだ。 ちなみに一画には「片岡鶴太郎工藝館」なるものがあったが、入らんかったなぁ。 一つ手作業をしている場面を見せてもらったが、老夫婦が絵付け作業をしてるところだった。 ロクロ回して土から作っていくイメージがあるけれど、そうした匂いはここの町からは感じなかったなぁ。 何でかしらん・・・・
続いて、佐世保バーガーを食べに長崎県佐世保市へ。 佐世保駅へ行く途中、ジャパネットタカタの本社に遭遇。 ここからあの社長が全国発信している場所だ。 社長のしゃべりがあのしゃべりなので、地元の人は九州ローカルだと思っていたらしく、笑って良いともなんかで物まねされてる姿を見て、そこで初めて全国発信だと気づいたようだ。 地元のものって結構そういうものかもしれない。
こうして九州を車で移動しているとどうしても気になるのが、所々にあるカラー舗装だ。 行き先別に道路に色が施してあって、案内看板に感じ色で行き先が書いてある。 これはだいぶ親切だとは思うけれど、道路のアスファルトの色が当たり前だと思っているオイラたちには新鮮であり驚きの光景だ。 でも地方の人が名古屋市内のコンクリート舗装をみるとビックリするようだ。 それもきっとそういうことか。
佐世保に到着すると、他の町と明らかに違うのは、町中をアメリカ海軍とおぼしき人達がたくさん歩いていることだ。 思い起こせば、福岡の主要な案内看板は英語・中国語・ハングル、そして日本語という4カ国語で書かれている。 伊万里は朝鮮の人達が頑張って伝統工芸にした。 長崎は出島の時代から外交をしていた。 九州は気がつけば昔からインターナショナルな地域ではないか。 佐世保駅構内で佐世保バーガーショップの案内をゲットし、まずは一件目を目指す。 その途中にも、佐世保バーガーを名乗る看板はあちこちにあった。 先日テレビでこのことについて特集していたが、いわゆる新参のハンバーガーショップだ。 こうした動きがいいか悪いかは置いといて、こうして町が競争で活気づくのはいいことだと思う。 そんでもって1件目のビッグマンへ。 ここは笑って良いともで紹介されたハンバーガーショップだ。 お店には入りきらないほどの人で溢れていた。 ハンバーガーとコーラをゲットし、通りのベンチに腰掛けて早速食べてみた。 これが美味い。 うまいけど、でかい。 これ1個で十分。 先ほど1件目と書いたが前言撤回。 この1件だけでお終い。
そんでもって、唐津に戻り、唐津にある「なごやじょう」に行くことにした。 「なごやじょう」は「名護屋城」。 豊臣秀吉が朝鮮出兵するために気づいた城だ。 今思うと、城まで築かなくてもいいのにと思うんだけれど、そこは時の権力者、自分の力を見せたかったんだろうな。 ちょうど海から見るとそびえ立ってる様に見える山の上に名護屋城趾はある。 権力者はやっぱり高いところが好きなようだ。 そういえば市役所でも建物の上の方に市長の部屋があるよな。 でも実際に登ってみた名護屋城の本丸からの景色は、えも言われぬ素敵な景色だった。 こういうところなら、いつまでも住みたいよなって思わせる場所だ。
この日一日付き合ってくれた唐津職員さんを唐津駅まで送り、福岡空港へGO! 福岡空港から帰路に着いた。 福岡空港でレンタカーを帰した時の走行距離588キロ。 いやあ、たくさん走ったもんだ。
子どもたちから唐津でしかないものをお土産に買ってこい、といわれていた。 しかし、唐津名物は「いか」だ。 いかせんべい、さしみ、ひもの、しゅうまいその他諸々、何でもかんでも「いか」なのだ。 これはピンチに立たされた。 オイラはいかがダメなのだ。 しかし、ここに救世主が現れた。 最も怪しい食べ物が目の前に現れたのだ。
「佐賀牛せんべい」
これは怪しい。 というわけで、子どもたちへの土産はこれで決まりだ!
県営名古屋空港に到着し、家に着いた。
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