兼松孝行の日々つれづれ

2007年02月03日(土) 日々つれづれ

千葉県松戸市で中学生が飛び降り自殺するニュースが入ってきた。
この中学生は、前日に他の子をいじめたことを先生に注意されたそうだ。
しかし、この中学生もいじめられていた。
自分のいじめを部活の先生に相談していたようだ。
推測の話だが、きっとこの中学生のストレスのはけ口が他人へのいじめだったんだろうなぁ。
そして先生に注意されたことで、誰も自分守ってくれないと思ちゃったんだろうな。
それで、八方ふさがりになってしまったのではないかと。

更に、この中学生の担任の先生もショックで寝込んだという報道が・・・ショックで寝込む?
担任だから責任を果たせ、と言いたいところだが、寝込まなければいけないくらいプレッシャーのかかる状況に追い込まれたのは事実だ。
それは、関係者ばかりでなく第三者の目が、あまりにも厳しいからだ。
いじめで自殺の起こってしまった学校の関係者の多くが、いまはおそらくつらい生活を強いられているのではないかと思う。

いじめはこうしてマイナスのベクトルしか与えない。
学校の現場で起こるいじめは、いじめの当事者たちの家庭の問題でもある。
われわれ親たちがしっかり子どもと向き合っていかなければ、この先もどんどん同じ状況が起こっていくと思う。
いじめ自体は今も昔もある。
はっきり言えば、いじめは絶対になくならないのだ。
大事なことは、いじめをエスカレートさせない手段をどう取得していくかだ。

いじめるやつが悪いに決まっている。
しかし、いじめをしなければならない土壌を作ってしまった大人たちに責任がある。
それは学校の先生たちではなく、親だったり地域の大人だったりだ。
大人たちもこのストレス社会にあって、自分たちのストレスを弱い方向に向けてしまっている。
この負の連鎖をどこかで断ち切っていかなければ、落とさなくてもいい貴重な命を一つでも二つでも救っていけるのではないかと思う。


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