いわずとしれたレイチャールズの(ほぼ)一生を描いた作品だ。 とはいっても実はレイチャールズのことは「いとしのエリー」をカバーしたことくらいしかしらなかった。 あやうく「ワンダフルワールド」を歌ったルイアームストロングと間違えそうになったくらいだ。 例によって音楽ものの映画で、しかも数ヶ月前には4千円くらいで売ってたのが900円になっていたので、思わず飛びついてしまった。
この映画はレイチャールズのことを知らなくても、ふつうに物語として感動できる話だった。 レイの物語を進めていく上で、アメリカの人種差別や貧困の話を浮きぼったりドラッグ汚染についても言及したりしている。 ただ、その分アメリカ文化に全く無知だと、はじめの頃のシーンがなんだかわからないままに終わっていってしまう。 最初レイの前に現れる水がドラッグによる幻覚だとは想像ができなかった。
レイがあそこまで大きくなれたのはレイの母親の育て方が大きく影響している。 「2回目までは手を貸すけれど3回目からは手を貸さない」と、7歳の失明したての子どもに向かって宣言する。 そして、「それが社会だ、自分の力で生きていきなさい。」と続ける。 そしてレイは、あるきっかけで音を聞き分けることで自分の位置や進むべき方向を判断する力を開花させる。 同時に、その力は音楽をするに当たっても大きな能XnHn Ln Tn jgwww.enpitu.ne.jp D 少々疑問に思ったのは、レイがいつの間にピアノの達人になったかだが、ピアノに出会ったきっかけをのぞけば、それにはほとんど触れてなかったな。
どの時代も先駆者といわれる人は糾弾されるもので、ゴスペルとジャズを合体させたことで、神に対する冒涜だと非難され、黒人を差別した地元のホールでの演奏を拒んだら、ジョージア州に立ち入り禁止にされ、ついでにいろんなことを根掘り葉掘りマスコミに暴かれ・・・ 有名税とはいったものの、かなり高い有名税を払ってしまったんだな。
でもこの映画を見るととで、いろいろと点のイメージでしかなかったアメリカ音楽会の出来事が線で一つにつながった。 たとえば、伝説の人でしかなかったメリーアンのことやクインシージョーンズのこと、それから今では大きなレコード会社になってるアトランティックなんかもそうだ。
なかなか興味深い映画だった。
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