兼松孝行の日々つれづれ

2005年04月18日(月) 日々つれづれ

今、渋谷の女子高生の間で方言(NHK風に言うと「地方ことば」)が流行っている。
彼女たちの言葉の端々に「なまら」「でら」「めちゃ」など、同じ意味でも人によって違う地方の言葉を使いながら会話がなされている。
しかもイントーネーションが東京ことばのイントネーションだからとてもへんてこな会話に聞こえる。
でも、そうすることで自分の個性を確認すると同時に会話を楽しんでいるのかなと感じた。
そして地方ではと言えば、ちょうど俺らのこどもたちにあたる世代で方言が使われ始めている。
とある番組のインタビューではその地方の女子高生たちは「方言が好きで、自分たちの住んでいるこの地方が好き」と答えていた。
確かにスポーツ教室の場面でも、こどもたちの方が方言が強烈だ。
この現象は一言で言えば方針を転換した教育の成果かと思ったりする。
そして同時に、ちょっと自分自身が恥ずかしかったりする。
いろんなものが東京と言う場所に中央集権しつつある時代に生まれ育った自分自身が、気がついたらそういう価値観でいた。
その気持ちを否定するがためにいろんなことをしてきたけど、胸を張って、今住んでいるこの街が好きとは、まだまだ言えない自分がいる。
どこかで中央に負けてはいけないと思っている自分がいる。
心底この街を愛せない自分がいる。
テレビの中のこどもたちのように、この街をもっともっと愛することができたらと思う。
そして、そのために何かをするということはなく、何もしないことで、この街の日常に浸ることでこの街を愛せはしないだろうか、そう考える。


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