| 2004年04月04日(日) |
劇団Beans第5回公演パレード旅団ごあいさつ |
ある日、僕はいつものように仕事に行くため愛車ランティスのシートに深々と腰をすえた。 先日の酒が残っていたためか少々けだるい朝だった。 そして僕はいつものようにエンジンキーを回し、ゆっくりと車を動かしはじめた。 自分の気持ちとは裏腹な清清しい朝だった。 空は気持ち良く晴れ渡り、鳥はさえずり、太陽はこれからの一日を祝福するかのように眩しかった。
そんな時だった。
僕はいつものようにいつもの交差点に差し掛かった。 一旦停止の標識に逆らわず、停止線で一旦車を停めた。 そしてクラッチを繋いで、出勤前で少々焦っていたのだろう、少し急いで車を動かし始めた。 すると、僕の前方を左から右に猛スピードで横切ろうとする黒い影が・・・。
その瞬間。
「 」 ↑ (ここは様々な擬音を当てはめてお楽しみ下さい)
不思議なものだ。 何か重大な出来事に遭遇する瞬間というのは、まるでスローモーションでも見ているかのごとく、すべての出来事がこの二つの目の中に吸い込まれてくる。 僕の車が近付くにつれ、相手の顔が見えてくる。 30台前半だろうか。 僕よりも一世代上の男の人のようだ。 僕は必死になってブレーキを踏んだ。 そしていろんなことを考えた。 今から行く仕事のこと、今まさにぶつかろうとしている車のこと、相手のこと、そして僕の家族と僕のこと。
幸いお互い怪我はなく、車が病院行きになる程度で済んだ。 保険では、結果的に一旦停止の標識が立っている僕のほうが過失が重大ということになった。 しかし、ルールを守ったほうが加害者になり、ルールを無視した方が被害者になると言うのは尺然とできなかった。 そして僕らはそんな尺然としない社会に現実として生活しているわけで、その社会を構成している一人だと思うと、尺然としない何かに対して怒りよりも責任を感じてしまうのです。 そんな責任を感じているからこそ、せめて楽しい時はできる限り楽しく過ごしていただこうと思うのです。
本日は御来場誠にありがとうございました。ごゆっくりお楽しみ下さい。 劇団Beans代表 兼松孝行
ネタに困ったとき、時々こんな風に過去の遺物を掲載します。 でもこうして昔考えていたことを振り返る自分もいるのです。
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