職場にわらび座の営業の女の子がやってきた。 なんでも、隣の犬山市でミュージカル公演があるからということで、その宣伝をしに教育委員会へいったら「芝居のことならあいつに聞け」ということでオイラのことを紹介したそうだ。 どうもこの近隣の演劇関係者をあたりたかったらしい。 町内の劇団や、近隣市町の劇団演劇関係者と紹介してあげた。 でも、この近辺に劇団は数少なく、既にいろいろと回ってきているようだ。 だったらということで、町の知り合いで人脈が広く一番信用できる人を紹介した。
彼女は岩手から名古屋に出てきて、今年わらび座に就職したてのほやほやの営業マンだ。 劇団で営業専門の人を本拠地ではなく地方に置けるというのはうらやましい、とおもいながら、いろんな話を聞いた。 とにかく清々しいくらいまっすぐな人だった。
彼女が一番声を大にしていってたことが 「こうやっていろんな場所に出かけていろんな人とつながっていけることが素晴らしい」
彼女よりちょっと人生を余分に経験してしまったオイラは、 「でもね、それが仇になる人生もあるのよ」 とちょっといじわるなこともおもいつつ、それよりも 「そういえば、就職したての頃って、俺もこんなふうだったよな」 なんて、思わず思ってしまっていて、そう思っている自分に驚いて、そして若さってこうやって飛び込んでいく勇気のことだよなとしみじみ感じてしまって、そう思っている自分に更に驚いて。 だけど、これから人生を歩んでいく上で身に付けていかなくてはいけない武器と、捨てていかなくてはいけない荷物があって、ちゃんとそれを見極めながら大きくなってほしいとも思うのだった。 でも、その彼女のまっすぐさはいつまでも失わないでいて欲しいと、ちょっと人生を余分に経験してしまった大人は思うのだった。
うわ! 自分のこと大人って自分でいってる・・・・なんてこった
|