兼松孝行の日々つれづれ

2003年08月05日(火) フコク生命ミュージカル「シンデレラストーリー」

昨日の日記に引き続き。

夕方は場所を変えて中日劇場でのミュージカル「シンデレラストーリー」。
ちなみにオイラは大のミュージカル嫌いだ。
芝居やってて何故ミュージカルが嫌いかといえば、たった一言。
「何故そこで歌うんだ!」
という一点に限られる。
これまで過去見てきた「ミュージカル」「音楽劇」と呼ばれるものはとにかく気持ちが盛り上がってきたら唄が入ってきて、これまたその唄がそれまでの役づくりとは全く違った人が歌っているし、歌詞の内容が幼稚だしお尻がむずがゆくなるし、で、唄下手だし、今まで劇団四季で散々痛い目見てきたし・・・とにかく今後見るもんか!と思っていた。

それが何故今回見に行ったかといえば、スタッフ・キャストのメンバーを見てこれはいけるかも、と思ったからである。
鴻上尚史 脚本
山田和也 演出
普通に考えて極上のコメディーになることは間違いない。
しかも、シンデレラという単純なストーリーを脚本家鴻上が普通に終わらせるはずがない。
ミュージカルだということを除けば、見るしかないタッグだ。
そして出演者。
池田成志・橋本さとし・宮地雅子・川崎麻世・デーモン小暮閣下 他
もうこれは行くしかない。
王子様とシンデレラをやる主役の若い二人はどうでもいいのだ。
これだけの役者が一度に見られることはそうそうないし、「役者・デーモン小暮閣下」にものすごく興味があった。

そして劇場に入った。
劇場に入った瞬間驚いたのは、舞台框前に大きな穴があった。
そう、オーケストラピットがそこにはあったのだ。
もうそれだけでわくわくする。
音楽が生演奏なだけでも素敵だ。

芝居が始まった。
いつの間にかその世界にのめり込んでいた。
とにかく笑った、ゲラゲラ笑った。
出演者みんなそれぞれ個性的なキャラを存分に生かしていた。
中でも池田成志の「意地悪継母」は群を抜いていた。
意外だったのがデーモン小暮閣下だった。
いつものデーモンではなく、普通に「おやじ」だった。
あのメークに普通の衣装でメガネ。
それに対して「お父さん」と呼ぶシンデレラがいる絵。
もうそれだけでおかしくておかしくて仕方がない。

気にしていた唄も、ナチュラルな流れの中で導入されていったので、あまりに気はならなかったし、元々ロックバンドで歌ってた人達が多いので、別の意味で割り切ってみることができた。
ただ、唄が終わるたびにお約束のように無理矢理拍手するのは止めて欲しいと思った。
その度に劇場の空気が盛り上がって盛下がってしまう。
まあ、気持ちが切れるって感じやね。

主演の大塚ちひろは、何千倍というオーディションを突破したまさにシンデレラガールで、この舞台に立ってることそのものが幸せです、というオーラを全身でまき散らしながら芝居をしていた。
唄や踊りも上手いし芝居もまあまあ。
そして若さ故なのだけど、気持ちがどーんと前に大砲のようにでてくるのだ。
おそらく今後はいろんなところで活躍していけるのだろう。

それはさておき、今回は「大人も子どもも楽しめるミュージカル」というコンセプトだったので、そうでなければひねって欲しい点がたった一つだけあった。
シンデレラのお話というのはシンデレラと王子様が結ばれてめでたしめでたしというところで終わるのだが、大人向けにもう一ひねり入れて欲しかったと思うのは俺だけだろうか・・・?
「あんただけだわ」(嫁さん談)
そうか・・・

そういえば中村富十朗が74才で第2子をつくった。
なかなか夢のある話だ・・・・


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