兼松孝行の日々つれづれ

2002年12月21日(土) 土田英生プロデュース「南半球の渦」

可児市に生まれた文化創造センターala(アーラ)の開館記念公演の一つ、土田英生プロデュース「南半球の渦」を見に行く。
この劇場、長久手文化の家と同じ設計者だけあって、ロビーにはいると同じ臭いがする。
置いてあるものもみんな同じようなものが多い。

そして劇場内へ。
今回は小劇場(虹のホール)。
虹のホールと言ってもどこにも虹はない。
照明が七色か出し物が七色か、と言うこじつけか。
まるで名古屋市総合体育館レインボーホールのインチキさと同じだ。

それはさておき、この劇場、なかなかいい劇場だ。
300席程度で馬蹄形に近い客席。
どこから見ても芝居がよく見えるし、舞台上の空気をかんじることができる。
天井の高さも程良く高い。
遮光の問題などいろいろありそうだが、芝居を見せるには非常に素晴らしい空間だ。

芝居の方は日本のベンチャー企業がオーストラリアへ慰安旅行に出かけ、日本とオーストラリア、集団の中の個と個等のルールやマナーの違いがテーマ。
作者が所属する集団の中で問題になっていることがテーマになっているような、そんな気がする物語だ。
この芝居、集まっている役者がとにかく素晴らしい。
一週間ほど前に「ぴあ」でメンバーを見て、これは見ないかん、と思わせる役者陣だ。
そして目の前の芝居は、すんなり物語に入っていけるというか、上手いか下手かということを感じさせないくらい洗練されていた。
基本的には力の入らない芝居だけど、役の個性がきれいに分割されていて、人間関係が見えやすく、そのズレを上手く笑いとして消化できている感じで、劇場内は終始笑い声が絶えなかった。
芝居の後半オイラの思いと物語の気持ちがずれてしまい、見てるテンションが落ちてしまったのが残念だけど、また見たいと思える佳作的な作品だった。


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