| 2002年12月20日(金) |
扶桑文化会館「ふそうのロビコン150回目そして千秋楽」 |
オイラの勤める扶桑町にある文化会館の玄関ロビーで行なわれているロビーコンサート(略して「ロビコン」)の150回記念公演、そして千秋楽。 この企画は一人の音楽家らしき扶桑町の職員が、クラシック音楽の(世間のイメージとしての)敷居をとっぱらって、誰でもいつでも気軽に音楽にふれあう機会を提供する目的で行なわれる企画だ。 毎回数人の編成で生楽器の演奏が行なわれる。
今日が150回目、そして千秋楽だ。 さらに千秋楽にしてオイラはなんと初めての鑑賞だ。 何故見に行ったかと言えばハッキリとした動機があった。 この企画を作った職員が今年度一杯で退職をする。 その彼の8年間の成果をこの目でちゃんと見ておきたかったからだ。 念のために言っておくが、今まで見に行かなかったのは特に理由はない。
会場に入ってビックリした。 とにかく人、人、人。 わりと広いと思っていた文化会館のロビーにところ狭しと人がひしめきあってる。 人気アーティストのライブハウス公演に来たような感じだ。 もちろんこの千秋楽という特別な日に、当日の新聞報道もあいまっての相乗効果故だとは思うが、とにかく熱気が凄かった。 この光景を見た時に何故だかホッとした。 彼がこれまでやってきたことは、住民の皆さんにはしっかりと肯定されているんだということが確認出来たからだ。
出演者到着の遅れ等で彼のシナリオどおりに進行できなかったことは気の毒だなあと思うのだが、演奏会は滞りなく進んでいった。 そしてフィナーレだ。 フィナーレでは彼が以前から共演しているサックス奏者とのユニットだ。 そして、彼が真剣に演奏するピアノ演奏を聞くのは何年かぶりの2回目だ。 相変わらず優しく繊細なタッチの演奏だ。 そしてサックスのメロディーもとても優しい。 彼の今までのいろんなことや今置かれている境遇を癒してくれるかのような優しい演奏だった。
この演奏を聞きながらいろんな思いが巡ってきた。 彼が採用されて初めて出勤してきた時のこと。 音楽祭でいろいろあった時のこと。 (今の)夫婦同士で飲んだこと。 芝居を見に来てくれたこと。 ギャグを言って周りを凍らせてくれたこと。 そしてその時々の彼が輝いていたこと。
全ての演奏が終わった後、暫くお客さんを観察していた。 彼の企みに共感してくれた人たちはいったいどんな人たちなんだろうかと興味があったのと、もう一つは、これで終りなんだなと思うとせつなくてたまらなかったから、もう少し同じ空気を吸っていようと。
いろんなことがあっての決断だとは思うが、一番評価されなきゃいけない住民の皆さんにこれだけ評価されたことは誇りに思っていいと思う。
今夜は特別な夜だ。
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