兼松孝行の日々つれづれ

2002年11月16日(土) 乳牛テクノロマンス「ロック ゴウ ボウル」

現劇団員の所属する乳牛テクノロマンスの第2弾。
ワンシュツエーションコメディーを基本としている舞台。
就職活動を巡るなんやかんやで物語は進んでいく。

就職活動を巡るやり取りがどうにも腑に落ちなかった。
目の前で展開される話が真面目すぎるのかな。
例えば自分自身が就職する頃を思い出してみると、周囲を見渡してもあんなに真面目に就職する職種そのものについて語ったやつはいなかったし、就職するにあたって職種だけが問題ではなかった。
問題はその職場に勤めている自分を想像した時に、どんな生活をイメージするかだった。
簡単に言えば「就職する=やりたいことをする」ではなかったと言うこと。
どちらかと言うと「やりたいこと>就職」なのだ。
そして、その視点が見える部分が皆無だっただけに、リアルさに欠けるし腑に落ちない話に見えてしまったかな。

そして、あえてワンシュツエーションを選択しているのは分かるけど、話の展開が遅すぎる。
どうにも客席で退屈してしまった。
脚本そのものの構成力は素晴らしいと思うけど、如何せん長い。
いろんな謎もでて来るけど、その謎の明かされ方や明かす時間帯が問題がある。
お客さんがそのことを忘れかけた頃や他の謎に興味が引かれたところで謎解きが始まってしまう。

日常会話のリアルな描写としては分からないでもないけど、空気を同じくする他者に見せる芝居なのだから、もっとお客さんに親切にしてくれたらなあと思う。
そして、日常会話のリアルさを求めた割に登場人物の名前を芝居中呼ばなかったのも気になる。

芝居そのものの出来については、お姉さん役の女の子の芝居がせっかくのいいテンポで回ってる芝居を止めまくっていた。
とてももったいない。
他の役者はちゃんとレベルアップしてるし、みんなで共通した理想系を持って芝居づくりをしてるのになあ。

舞台の構成やらなんやらはとても好感が持てた。
前回公演で音楽の使い方が下手っぴだと、演出に言ったことがあって、その影響かどうかは分からないけど、今回は全く音楽がなかった。
その潔さは素敵だ。
ちゃんと演出の仕事を(ほんの少しだけど)するようになったなあ。
えらいえらい。

芝居が終わったあと、とても久々に会う奴がいてそいつと一緒に御飯を食べた。
ずいぶん前から知ってるけど、こんなに長く会話することって初めてだった。
それがなんだか妙に嬉しかった。
そしてその彼は来年からオイラと同業者になるのだった。
しかも隣町の。
いいなあ〜リッチな町で。

そう言えば、芝居で不思議なことが一点。
なんで屋上で靴を履き替えたんだろうなあ・・・


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