兼松孝行の日々つれづれ

2001年09月08日(土) 続けていくことと続いていくこと

劇団をやっていて思うことは、「続けていくこと」と「続いていくこと」は違うんだなあ思う。
もちろん両方とも芝居をやっていきたいと思う気持ちがあるから成立することではあると思うんだけど。

だけど、続けていくことは、続けていくことそれ自体が目的なんだと思う。
そして、芝居をやりたいと思う気持ちが長く続いた結果が続いていくことなんだと思う。

できれば後者でありたいと思う。

劇団はもう6年も続いているけど、オイラは決して「芝居が好き」だからやっているわけではない。
ましてや仲間と一緒にいたいというそれだけの気持ちでやっているわけではない。
自分の自己表現の一つの選択肢がたまたま芝居で、たまたま「好きな芝居」ができるから劇団に所属している、というのが正確な言い方だろうか。

だから、やってる芝居が「好きな芝居」でなくなった瞬間、オイラは劇団にいる理由がなくなってしまう。
裏を返せば、今までは奇跡的に「好きな芝居」を続けていくことができている。

続けていく劇団ではなく、続いていく劇団でありたいと思う。


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