幸せ記録帳
涼香



 

 彼らがデビューした頃のことは、あまり覚えていない。
 曲だけはバレーで飽きるくらい聴いてたし、妹が当時二宮さんファンだったから、TVに移るたびに「きゃーv」と騒いでいたのでとりあえず全員の顔は見たことがある程度。毎回おかしなタイトルの曲を出すけど、イマイチ目立たない中途半端なグループ。……最初は、本当にそんなイメージしかもっていなかった。

 それが、変わったのは突然のことだった。
 今から、約2年前。なんだか片っ端から何か音楽を聴きたかったわたしは、図書館に行くたびにCDを借りては返す、という無謀な挑戦をしていたことがあった。端から目に留まったCDを借りていたので、愛内里奈、相川七瀬、aiko、アグネス・チャン(笑)……と、あいうえお順に借りていって、「あ」の最後に手にしたのが嵐のファーストアルバムだった。
 正直、ちょうどレポートに煮詰まった時期だったわたしは、あまり「頭を使わないで、さらーっと聞き流せるノリの曲」として手にしたCDだった。BGMとして聞き流すつもりで。

 最初の一回は、本当に聞き流して、何回か無意識にリピートするうちに、思わず手が止まった。
 耳に優しすぎることに、ふと気がついて。
 嵐の声と曲と詩は、わたしにとってあまりにも耳触りと心地が良すぎた。
 おかしなタイトルとサビだけしか知らなかっただけで、作詞がものすごくわたしの好みだったことに気づき、アレンジもブラスのアドリブとか、ピアノとか、気持ち良いくらいに好きで。

 でも、今頃ファーストアルバム聴いて、好きだとか言ってるわたしって……といろいろ思いながら、MDに録音して(笑)
 しばらく聴いていたなぁ。慰めるわけでもなく、後押しをするわけでもなく、癒されるわけでもなく。なのに、落ち着けるのが不思議で。
 
 とりあえず、歌が好きだと思ったのが、全ての始まりだった(長くなりそうなので、続きはまた次回に←まだまだ書く気らしい・笑)
 幸せをありがとう★

2005年08月10日(水)
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