幸せ記録帳
涼香



 ピアノ

エレクトーンを習っている私だけど、ピアノの音のほうがいい、と思うことがたくさんある。
それは、ピアノは機械の音じゃないからだと思う。

ポロン…ポロン…と鳴るピアノは、昔のお屋敷の中にあっても、カフェ感覚のお店にあっても、夜の店のバーにあっても、学校にあっても、普通の家にあっても、違和感がない。
存在感は充分にあるのに、それをまわりに押しつけたりしないところが好き。

あの指をすべらせたときの、重みのある感じ。
キーボードとは違って「ああ、私今音楽を奏でているんだ」という感覚を指先から感じる瞬間。あれがすごく好き。
曲によって、懐かしくなったり、新鮮な気分になったり。
合唱をやっていたせいかもしれないけど、伴奏を聞いているだけでも、なんだか心に響きが伝わってくる。

そういえば、合唱の練習をしていたとき、先生がグランドピアノを開いて、
「みんなが一つの音を音程どおりに出すと、ピアノも歌うんだよ」
と言って、発声をさせたことがあった。
みんなで、「ド」の音を出したら、響きで弦が震えるのか、ピアノの小さく「ド」の音を出して、それに感動する私がいた。
ピアノは、優しいものだと思う。
音も、見た目も、雰囲気も、そして習うのも(もちろん練習は必要だけど、右手だけ、とかだったら数週間練習すればできるんじゃないのかな?)
意外とピアノだけのCDとかは安く売ってることも多いので、優雅に紅茶を飲みながら聴くのもいいかもしれない。
幸せをありがとう★

2001年09月06日(木)
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