つれづれ日記。
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2004年10月04日(月) 僕が髪の毛を気にする理由(仮)・その3

「ふう。ようやく落ち着いてくれましたね」
 大人しくなった大沢をよそに、師匠さんがすがすがしい笑みを浮かべる。
(今、『ゴスッ!』て音しなかった?)
(なんか白目むいてない?)
(ここは助けるべきなのだろうか。仲間として)
(それ以前に人としてどうかと思う)
(昇くん……)
 皆が皆背後でひそひそ話す。大沢には悪いけど、ボクだって二の舞になるのはやだし。
「なあ。どうしてイスに縛り付ける必要があるんだ?」
「目を覚ました時なにかと騒がしくなりそうですからね。保険ですよ」
 ショウ。ボクとしてはなんでキミが手伝ってるのかを聞きたいよ。まあ理由はボクとおなじだと思うけど。
「モロハ。進行役をお願いできますか?」
「ボク?」
 そう聞くと師匠さんは笑顔でうなずいた。
「この子が目を覚まさないうちにさっさとはじめましょう。ここまできたら皆さんも一蓮托生ですから。皆さんもいいですよね?」
 背後にただならぬオーラを漂わせながら、師匠さんが言う。当たり前だけど、誰も反対する人はいなかった。怖かった反面、好奇心もあったからだと思う。
 ごめん大沢。ボクも自分の身が可愛い。どうか迷わず成仏してね。
 それにしてもここのところ、司会役が板についたなー。  






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