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赤岳報告・南沢を行者小屋へ


北沢と南沢の出合いに建つ美濃戸山荘前に到着したのは、林道を歩き始めてほぼ1時間後のAM04:58。小屋泊まりの登山客が三々五々外に出始めています。登山道入口付近に目をやると、さきほど道を訊いてきた人たちかな、男性の二人連れが登山道に入っていくのが見えました。

私は早朝の澄んだ冷たい空気の中、とりあえずザックをおろしておにぎり休憩です。ごはんを冷たい緑茶で流し込んでいると、後ろから「阿弥陀だ、阿弥陀が拝めるよ」という声がしました。



山の夜明け

さくさく登って、てきぱき降りてこないとね。というわけで休憩もそこそこに、登山道に分け入ります。今日辿るのは南沢。直接行者小屋へと上がっていくルートです。
橋を渡ると、しばらくは沢沿いの緩やかな道をゆくコース。一人きりの山中ですが、もうそこそこ明るいので不安を感じることはありませんでした。20分ほど歩いた頃でしょうか。少し開けた沢沿いで、先程の男性二人が、ザックをおろして休憩しているのが見えました。彼らはここで朝ご飯なのかなー、と思いつつ通り過ぎます。



こんな流れを右手に見ながら

水音を聞きながら歩みを進めているのはこんな道。沢にかかる橋をいくつか越えつつ登っていると少しずつ勾配が急になり、大きな岩を巻いて進んでゆくうちに、道はごつごつの岩にかわってゆきます。

やがて、目の前が開け、春先に雪渓が残るとすればここかしら?と思うようなザレ場に辿り着きます。これで勾配が急だったりすると、足場が極端に悪くなるためにめげるところですが、山の中だというのに平坦な道のため、ちょっと小休止な気分で先を急ぎます。正面に見えてきたのは赤岳、かなぁ。
(正解は横岳でした)



多分あともう少し

表示に従い、また樹林帯へと分け入ります。この先も勾配はゆるやかで、歩くのが楽しい山の道。左手にヘリポートが見え始め、ヘリポートがあるということは、小屋はもう近いはず、と見当をつけて歩いてゆくと、AM06:00、難なく行者小屋到着です。小屋前のベンチにザックをおろして休憩。
これから登る赤岳や、朝、美濃戸口から見えていた阿弥陀岳の姿が青空にくっきりと。山頂、お天気良さそうです。展望が期待できそう。

行者小屋ではおでんやラーメンなどが食べられるようで、その看板を見ているだけでなんとも食欲をそそられます。あら、生ビールもあるんですね。でもまだ早朝だし、っていうか、これから山頂に向かおうっていうのにそそられている場合じゃないでしょ!!!下山後には、立ち寄り湯で温泉とビールが待っています。それまでの我慢だ。でもまだ先は長いなぁ……

2004年08月15日(日)
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