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■ 伝えたいこと
「好き、だーい好き。愛してる。」
にっこりと微笑みながら目の前にいる少年に愛を語る少年。 二人とも少女と見間違えそうなほど可愛らしい顔立ちをしているが、どちらも少年だったりする。
「愛してるよ、すっごく。誰よりも。」 「……。」
愛を語る少年はご機嫌な様子でにこにこと。愛を語られている少年は何やら本をもくもくと読んでいた。
「こら、無視しないでよ。」 「ちゃんと聞いてるよ。」
愛を語られているというのに淡白な返事。 繰り返される言葉に呆れているわけでも聞いていないわけでもない。 耳を赤くさせ、どうしてよいかわからず本とにらめっこしているだけなのだ。もちろん、本の内容なんて頭に入ってるわけはない。
「じゃあもっと嬉しそうな顔してくれればいいのに。アスランは僕なんかに言われて嬉しくない?」 「別にそんなことは…。」 慌てたようにアスランが本から顔をあげると、にっこりと微笑んだキラと視線がぶつかり、アスランはまた視線をおとした。
「そんなに簡単にそんな言葉言うなよな…。」 「簡単なんかじゃないよ。アスランだからだよ。」
下を向いたままのアスランの顔を手で上を向かせ、ちゅっと唇にキスを落とした。その行為によりアスランはさらに顔を赤くさせる。
「アスランは?」
僕のことどう思ってる?とキラが問掛ければ、
「知ってるいるくせに。」 と答える。 もちろん分かっていないわけではない。
「言葉にしなくても伝わることはあるけど、言葉にして初めて伝わることもあるんだよ。」
だから伝える。思いを言葉に変えて。キラはそう言う。 言葉をキラは待つ。にこにことしているのはからかっているからではない。分かっていても不安があるから笑うのだ。 いつになったら言ってくれるのかと見つめれば、何やら険しい顔をしたアスランが目の前にいる。怒っているわけではない。その証拠に耳は止まることなく赤くなる。 そしてふと視線が絡み合う。耳はまだ赤いまま、けれど真剣な表情になったアスランと。 キラは肩を捕まれるとそのままアスランへと引き寄せられる。
「愛してるよ。」
キラの耳元で優しく囁かれる。あまりにも近くてキラからはアスランの表情が読み取れないのだが、きっと耳だけではなく顔まで赤くしているのだろうなと思ってしまう。
「うん、僕も。」
けれどそんなことは関係ない。今はアスランの返してくれた精一杯の言葉をキラは胸に刻みこんだ。
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一体どれほどぶりか書いてみた。 いつもはアスランの方が恥ずかしがることなく愛を語るのですが、逆に恥ずかしがりやちっくなアスランにしてみました。 キラアスともとれそうですが、あくまでアスキラ。 運命受けちっくアスラン×運命キラ様です。誘い受け。
2007年03月23日(金)
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