野生の森
高瀬志穂



 忘れな草。22

 アスランは先ほどまでカガリのいた場所までキラに近付き、座り直した。

「そういえば検査の方はどうなんだ?」

 もともとキラはこの病院に検査の貯めに入院している。そのはずなのだが、昨日はアスランに泣きつき、今日はこうしてのんびりとしていた。

「うーん、よくわかんない。どうせいつものことなんだろうけどさ。良くも悪くもなってないって。」
「悪くなるよりはかなりいいだろう。」
「そりゃそうだけどさ。」

 キラは自分がこれ以上よくならないと思っている。それでもいいと諦めてしまっているところがある。今これだけ元気ならいい、と。
 他の人より自分はこうして元気でいられることは幸せだと。それはいいことなのか悪い事なのか分からない。

「・・・ねぇアスラン、屋上行かない?」

 そんな時、ねだるような目でキラはそんな提案をしてきた。しかし、アスランはその質問を退けた。

「・・・そんなに遊んでて大丈夫なのか?」
「・・・・・・やっぱ駄目かぁ。」

 激しい運動が出来ない身体。外を自由に遊び回ることの出来ない身体。キラの病気はまるで足枷のようにキラの行動を制限した。一度だけ二人で出掛けた時も二時間としないうちにキラが熱を出して取り止めになった。
 だからアスランはキラの元を足しげなく通った。外に出られない寂しさを消してあげるために。
 一瞬残念そうにし、次の瞬間キラはいつものように笑っていた。けれどアスランはその一瞬を見逃さなかった。
 好きで病気になったわけでも、好きで遊んだり出来ないわけでもないのだ。

「じゃあずっとキラを抱き締めててあげようか?」
「え?あ・・・。」

 突然のアスランの申し出に頬を染めて、そしてキラはコクリと首を縦に振った。

「わがままばっかりでごめんね。」
「別に嫌だとは思ってないよ。むしろ俺がキラに触っていたい訳だし。」

 キラのベッドに乗りそこに寄りかかる。その足の上にキラは抱きつくように座わった。そのキラの身体にそっと布団をかけてやる。

「えへへ。あったかいね。」

 嬉しそうにキラはニコニコと笑った。そんなキラを見て、アスランも笑った。

「キラはやっぱり柔らかくて触り心地がいいよな〜。」

 そう言ってアスランはキラの腰に手を回した。



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 すっげ微妙なところですがまだエロモードではありません。
だって・・・それしちゃったらキラが・・・だしね、この小説。
すごいよ、これ。
アスランなのに両思いになってもまだキスしかしてないんだから。
両思い→キス→その次が早いのがうちのアスラン。
必死に理性を殺してきたのに両思いだと分かったら・・・それを殺す必要もないしね。
まぁ、キラがお子様だからまだ耐えるアスランってのもいいけど、多分うちのアスランあんまりそういうことない。

大変間が空いてすいませんでした!!

2004年10月19日(火)
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