世を忍ぶ仮の日記
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| 2004年11月25日(木) |
ヨコシマは邪と書くの |
その日私がはじめて発した音は「くっ!」だった。 仕事場のライティングが余りにも暗かったのだ。これでは読書が出来ないではないか。 2冊も持っていったのに。 えーんえーんと泣きながら、コーヒーを淹れるふりをして奥に引っ込んで本をこっそり引っ張り込んで読んでました。 中学時代から変わってないな。三つ子の魂百までだ。 コーヒー淹れるのに3時間くらいかかりつつ(コーヒーメーカーが壊れていた)、読書はさりとてはかどりもせず。 当たり前だ、怯えながら読むと臨場感はアップすれども授業中程はかどりはしない。 先生で妄想して遊んでました。 読書どころじゃねえやこりゃ。この先生、私のかゆいところに手が届いてる。ツボだ。 なんつーの、榛原の顔被った中身連城っぽい人? 「若い頃はね、頬がこけてて、目がぎょろっとしてて、それなりに美青年だったのよー」 ギャー! まんま榛原だ! でも絶対中身連城(希望)。 あ、これじゃ一部の人にしか面白さが伝わらないな。 和製リンカーン・ライムの顔と雰囲気。 これで少し理解の幅が広がっただろうか。 駄目? のっけから、相方さんが 「すいませんねえ、この人、頭が鳥の巣みたいになっててヒゲも伸びちゃってて」 いやもうそこにトム連れてきて、全部やったってあげてー! この作家オーラぷんぷん、意味も無く芸術的意味だけで生きててすいませんと思って真剣に自殺を何度も考えつつここまで生きてきましたええい開き直っちゃえ、でもきっと酒入るとクダまきそうだヨー!←勝手な想像。 「あー、暑いなー。今日暑くない? なんか冷たい飲み物ある?」 ちょっと11月末に冷たい飲み物用意してなかったんだけど、先生が相方さんと 「ちょっと、勝手な事言うんじゃないの」 「だって暑いんだもん、麦茶とかない? あ、酒でもいいよ」 「お酒は絶対出さないで下さいね(にこ!)この人にお酒はまだ絶対駄目です」 話す会話がおかしすぎて全然我が儘に聞こえてきません。 トム! トムが欲しい。我が儘言わない、和製トムでいいから誰かー!(絶叫) 2時間くらい、読書せずに観察して一人で妄想しまくりまくって止まらなくて暴走して勝手に涙出る程笑いそうに内心腹がよじれて大変になってました。 いけそうだよ冬原稿! 潤いって素晴らしいな! 妄想万歳だぜ。 勝手にカウンター下でガッツ決め込んでいたら、相方さんが 「でも、よこしまなファンは困るのよ」 というお話をされていて、フリーズする受付。 「ヨコシマ……よこしまなファンってなんですか…?」 あんたが一番よく知ってるんじゃないのかと自主ツッコミ入れた。 「んー、よこしまはあれだ。横に縞が入ってるんだ」 先生はおっしゃいますが、そこを敢えて問う自虐的自分。 「ジャと書いてヨコシマですよう」 「え? 博学ねえ。そういえばさっきも本読んでたけど、文学部?」とピントずらされました。教えてくれえええええ(分かってるくせに>自分)。 この人最高。面白すぎる。 「若い頃も、まあ今もなんだけどさあ、貧乏でさあ。靴に穴あいたまんま電車乗ってパコパコあけて遊んでたらたらすんげー注目浴びたのね」 はあ、と話を聞いていたら、 「で、これがその時の詩」 と見せてくれたのが強烈な詩でした。 【僕は貧乏だ。 だから靴を買えない】 ヒィイィィイイ!!!(白目) 面白いよこの人! 面白すぎる。 「ちょっと、あたしあなたの絵にしか興味ないんだからね」 「絵ばっかり言うなって。絵を買う金あるんだったら直接金くれよー」 自分で手巻き煙草巻きながら言うのね。ヒモの発言です、それ。 「手が動かなくなったら知らないわ。自分で勝手に死んでください」 とか言われて、はあ〜ん、ていう顔してました。 別に死んだっていいもんねープー、て顔。ライムだ(妄想しすぎです)。 「リューマチですか」と訊ねたら 「いいもん食ってないからリューマチなんねーもん、僕」 とか言われちゃったヨー。 手が動かなくなったらトムを付けて我が儘言いながら詩を書いたりしてください(妄想)。 「最近めっきり老けたらもてなくなっちゃってさー。何歳に見える?」 いやモテモテじゃないの2丁目で(勝手に想像しすぎている)。頭の中でよしながふみ名作『愛すべき娘たち』の最後の短編が頭の中を駆けめぐった(脳内麻薬が出まくっている)。大丈夫だよ拾ってくれる青年とかいるって絶対(このヲタ娘をどうにかしてください…)。 「40代、ですよね?」 凹んだ……。 ええ? 私の中で40過ぎましたよねっていうのは滅茶苦茶誉め言葉なのに。 気持ちは分からんでも無いが。 オヤジスキーという事実は伏せておくのじゃ。 40代後半という大層美味しい年齢でした。 色々妄想しすぎて頭がおかしくなるか本気で心配した。 「ねえ、退屈じゃない? 退屈ー!」 と叫んでおられましたが、私はぜんっぜん退屈しませんでした。 どうしよう楽しすぎる……。 あの画集兼詩集欲しい。 靴が買えない、靴が。 トーム!
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