世を忍ぶ仮の日記
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地元に帰ったので、みきさんに遊んでもらう約束を取り付けました。 お車で、最寄り駅まで迎えに来て貰う。うっしっし。 のほーんと食事を済ませて、それから本屋。 地元大手書店に行く。 「後巷説百物語は買いましたか?」 まだ、というみきさんにしきりに勧める。 「この本に於いて、百介さんの又市さんに対する愛が溢れていて、なんともステキなんですよ。百介さん回想ではじまるのですが、百介さんってば又市さんを思い出す度に胸がキュンってなって切なくなってるんです。又市さんに置いて行かれた寂しさを、『又市さんの優しさで、あちら側の世界に踏み込ませなかったんだ。実際自分にはあちら側へ踏み込む勇気は無かったんだ…』て悶々していて大変美味しい本になっていますけれども、いかがですかあ?」 「あちら側って!? 踏み込む勇気!?」 悶えるみきさん。 「先に後巷説百物語だけご購入頂いて、それから最初を読み返していただくと、その時百介さんや又市さんがどういう葛藤をしていたか、裏読みできてお得ですよ? ほら、帯にも、行き着く先はいずれ同じって。さ、どうぞどうぞ」 勧誘は一勝一敗。みきさんは後巷説百物語だけご購入でした。 私は、珍しく人文書院の本を発見し、誰にも勧められない本をみきさんに触って貰う。 「ハッ! 確かにこの紙は柔らかい。本でこんなに柔らかい紙は…」 「ほら、角っこの触り心地も最高なんです! そして絶版確実なこの題名。暇な年末年始。私は買う。けれども誰にも勧められないから私だけ買います」 高価な本を買いましたとも……。 その後、人文書コーナーで遊び倒す。 みきさんが案外恐がりさんであることが判明。 「キャー! みきさんこの魔術書、箱入り装幀布張り金模様でまがまがしさ満点! 惚れ!」 「カカカカッカ…ダメです…呪いはダメです」 「あ、呪い入門書ですって。迷いを断ち切るのが第一章です」 「丁寧な……」 その合間にみきさんはさりげなく錬金術の本を2冊手にしてました。 ハガレン読みたいー! いざ、みきさんのお薦めの「アヤシイカラオケ屋」に向かってレッツゴー。 「カッカ、例のカラオケ屋、どうやら【ニューヨーク分館】なるものまで出来たらしいです」 ニューヨーク分館に想いを馳せてみる、師走の終わり。 昨日の私のスケジュールンを白状したら、同情されました。 暇やってん……。 カラオケ屋に行くも、年末の暇な人々等々で混んでしまって、直ぐには部屋に入れない模様だったので、ウロウロオロオロしていたら、隣にリサイクルショップがありました。 イントロドンが出来るくらいにしくまれたBGMに吹き出す。 「この店は我々を嵌めようとしてますな」 「……T.a.t.uでくるとは…」 「ガックンで来るとは……」 「ハッ、これイントロドンが出来ない……と思ったらヤッサイモッサイだ! これは分からない」 「ヤッサイモッサイ……?」 はじめて聞く渾名に首を傾げると、みきさんは 「やっさいは千葉の祭のわっしょい! という縁起のいい言葉。もっさいは、森山の顔がモッサイって感じだから。売れてなければただのモッサイ。売れているからヤッサイを入れてみた」 との事。 この日からうちの姉妹では森山=ヤッサイモッサイと定着する。
みきさんは着物を漁り出す。 「ほら! みきさん。こういう小さな模様のって、お人形さんにピッタリ! あ、でも金髪だとダメね」 「……カッカー! 私を罠に嵌めようとしてますね?」 「いやいやいやいや」 「でもちゃんと黒髪ちゃんもいますよ」 「んじゃ是非花魁風でお願いします! 帯は前結びで。ほらこの布は襦袢にね!」 「ダメー! ダメー!」 みきさんは最近本当に着物にハマっているのです、ということを真剣に力説をして、選び抜いた着物をゴッソリ買い込んで、お店の人に更に古着着物がたくさんある店をきいていました。 リサイクルショップの着物を漁っていたら、「ご結納」という箱が出てきて一瞬ヒヤッとしましたサー。怖いぜリサイクルショップ。何を売るー! 私は節約ガールを卒業して節約淑女になるので、買いませんでしたとも。ええ。
カラオケ屋に行こうとすると、アヤシイ呪文がスピーカーから流れていましたバリ館。 「カッカ、何語? 呪文? こここ怖い…」 「いやー私かれこれ2年は学校でこういうの聞いて育ったんで余裕ですガッハッハ」 しばし待機してから、部屋に案内された途端、新曲を漁ってKOKIAを発見。 最初こそヘタレ喉でキヨラカにKOKIAを歌っていましたが、段々妄想モードに入るわたくしたち。 嬉しかったのは、歌う前には敢えて言わなかった、DAIの『柊』でみきさんが悶えはじめて、 「さ、何を連想しましたか? どの話とリンクしましたかー?」 と嬉々として訊ねると、 「う、うさゆき」 と答えてくれた事デース! 『柊』は色んなカップリングで萌えられると思うので、是非。 まだ風邪が治りきらないので歌の練習をしていなかった為、どうにもこうにもダメ歌でしたが、そんな自分は嫌いでしたが、カラオケは楽しかったです。 何よりも妄想よね! みきさん 「愛は無くとも生きていけるが、妄想が無いと生きていけないよ、ね? ね?」 同志が欲しいらしいです。 同志募集中!
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