世を忍ぶ仮の日記
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2003年12月24日(水) クリスマスイブは何処で誰と

クリスマスイブデートをしてきました。
O井町の女ドンファンと。
丁度、大手弁護士事務所の仕事が休めたっていうので、ウキウキと誘いました。
なるべく人の少ないところが良いわねえ、と二人で丸ビルへ。
丸の内、仕事している人がほとんどだから、昼間は特に人が少なくて、空気が吸えました。
「なんかみんな仕事休まないから休んじゃったー」
理解ある(?)職場で良かったねえ。
「彼氏さんは?」
と訊ねたら、家で不幸があった、とのこと。
最近は彼氏さんと一緒の時間が薄いので、喧嘩もせず、貞淑妻(ぶっ)ている彼女。
昼食の最中も相変わらずの強気っぷりでウケました。
弁護士事務所の仕事はたいそう彼女にとって面白いらしい。
「なんか、みんなフツーの人が多くて新鮮」
いやだから私達は今まで一体どういう環境下で過ごしていたのかな?
「最近やっと日本語が漢字に変換されるようになってきた。『六法持ってきて』って言われて、最初は「ロッポー? 何それ?」て思ってたんだけど、最近は分かるよ」
スッゲー。それステキ!
「だってみんな短縮するんだもん」
弁護士事務所の人が「ロッポー?」で何か違うものを想像している風景って、新しい風が吹いているな。
「正規で採用する人は大抵、超マジメなの。中途採用だけ、変なのを入れようかなっていう方針みたいでね」
ああ、自覚はあるようです、センセー。
弁護士っていうのもやっぱり真っ当な職種のようで彼女には「感情が無い無機質な生物」に見えるらしく(私は現物と働いていないので触感が分からない)その辺がきっと新鮮だったのだろう。
予約しておいたレストランで、丸ビルの上の景色を見ながら優雅にランチを食し、いざ散歩。
本当にクリスマスイブの丸ビルは、下界の煩雑など無いかのように人が少なく(新規高層ビルとしてそれはどうなのか)、優雅にショッピングを楽しみました。つーか私は金が無いのも手伝って何も買わなかったのだが、今年の冬はときめく洋服が少ないのう。
洋服談義も過激である。
「今度銀座にエルメスのビル出来るんだっけ?」
「ああ、そうだっけ?」
「また路上に新聞ひいて並ぶ人達がいるんだろうねえ」
「あの辺が日本人の貧乏くさいとこなんだよね。もっとこうお店の人を来させてやろう!くらいの気概が無いものかしら」
……!
そうか。本来、貴族が洋服を買う時、わざわざ出向くものでは無く、向こうが「このようなものが出来上がりましたが、お客様に是非」と伺うものだったっけな?(←歴史無知)着物屋さんも、良い布は宅に上がり込んでナンボの商売だったっけ?
ようし、オレもいっちょお金無いけど、常にどーんとお店の人が来るのを待ってるわ!
一生来ないと思う(しょぼん)


丸ビルを出て、散歩。
若の店に誘導する私。
若の店に入るやいなや、スーツの男を捜す。だが若はいない。店長の癖にどこに行ったんだ、畜生逃げやがって、と思ったら、他の店員に紛れてコックコートの若を発見。
ヒィイイ、見事なまでのヘタレっぷり〜! ヨレヨレのコックコート〜。
私の腹筋は攣りそうになっている。
席につきつつ、若は何故あんなにもヘタレに見えるんだろうということを観察してみて、肩幅がある割に肩の厚さがあまりにも無いこと、細すぎ(好みじゃ)、えくぼ、などが全部とっくるめてお花ちゃんにさせているんだろうという結論に至った。
O井町の女ドンファンはその間、お店のポインセチアが可愛いとポインセチアに惚れていた。
若が来たので、O井町の女ドンファンにポインセチアの旨を訊ねさせてみる。
あわよくばくれないかね、ポインセチア、て思っていたのだが。
「ただいま調べてきますね」
とへっぴり腰で調べに去っていった。
「調べてきましたっ!(←この台詞が既にお花ちゃんだと思うの)あの……ちょっとお店の場所が分からなくて(ああああああ面白い)し、し渋谷? とかにもお店があるらしい? その辺がちょっと分からなくて。申し訳ありません。で、一応名前の方を訊いておいたんですけど、ローズポインセチアというらしい、です(すごく自信なさげ)。でも、花屋さんの方には訊ねれば必ず置いてあるので、って花屋さんから電話できいたので(←ものすごく自信なさげ)あると、思いますよ(笑顔)」
最後にお花ちゃんスマイルを浮かべて若は謝った。ちぃか、君は。
「今日はコ(ックコートって言わずに)、スーツじゃないんですねぇ」
「あ。そうなんですよ。これ、名前入りなんです」
見て見てっ! と自分のネーム入りの部分をつまんでみたり、指でさしてみたりと、ネーム入りであることを嬉しそうにアピールするのだが。
どんどんお花ちゃんをアピールしているだけってことに気がつかないのだろうか。
普通に店に入ってきたら絶対アルバイト店員だと思われるって、ネームが入っていようがいまいが。
ゆっくりしていたら、ミレナリオとかいう、ルミナリエのもじりみたいなイルミネーションがはじまる為か、警察が出てきて、人込みが列をなしはじめた。
日も、暮れてきている。
さて、若のお店の高い物々を見てから帰るかね、と二人で若のお店の物を舐めるように見る。
「ねえこのサンタチョコ、サンタの頭から囓るのかねえ」
「やだあ。あ、しかも高い」
「この店はね、意味不明に高いのよ」
高い高いと連呼しながらも、私はチョコ、女ドンファンは紅茶を買う事に。
だって超可愛かったんだもん、サイコロの形のチョコ。ええ勿論アホな値段でしたが。
「ありがとうございます」
まだ買って無いのに若がお礼を言うので、「まだ買ってないですよ」とツッコミを入れてしまう。……だって……だってツッコミ心を刺激しまくるんだもん若。
「可愛いですね、このチョコ」
「ええもう、中身も凄く美味しくて、お薦めなんですよ。食感がなんというか、キャラメルのような、トロッ……トロッ違うな……なんだろう……(ブヒャヒャヒャ)えっと、なんとも言えない食感で、凄く美味しいので、もしかしたら一箱くらいは一日でいっちゃうかもしれませんね」
「一箱一日は……ちょっと」
しかもこのチョコ、プレゼント用なので、そのトロッでもない何とも言えない食感というのを味わい損ねている。結局どんな食感なんだろう。


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