世を忍ぶ仮の日記
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2003年10月01日(水) 遙か忘却の彼方

すっかり忘れていましたが、学校でした。
レッスンがあることはギリギリ思い出していたのですが、授業は綺麗サッパリ忘れて、昼ご飯を食べに行く途中で思い出しましたが、半ば時既に遅し(頑張れば間に合うという)。
「ま、いっかー」
良い天気なので、ご機嫌で学校に向かい、諸手続をし、後輩達と御飯を食します。
学校は人だらけ。
歌の伴奏をちょろっと合わせたら、あとはタラタラしゃべってくつろぎます。
だって、あんまり歌うと喉壊すしぃ。←いつからそんな軟弱な喉になった。
若い人々と若い話をしていると、老いを感じます。若くはなりません。
後輩:「あたし、30までには子供生みたーい。てゆか、適齢期に結婚してー」
私:「甘いね。今時二極化現象が起こってるから、すっげ若い時に結婚して20でもう2人の子持ちか、あとは30過ぎた時にはたと気がついてってタイプかどっちかの間を取った適齢期だから」
後輩:「えー。じゃあ、あたし既に後者しかないじゃないですかー(オレもだよ、後輩)。卒業したら頑張ろう♪」
私:「卒業後に出会いは無い」
もうちょっと後輩に夢を与えてもいいんじゃないかなと思いつつも厳しい現実を教える先輩。これでも卒業後の実情を教えて無い分、夢をあげてるような気もするが。暗いぞ現実。


声楽のレッスンは毎回楽しい。
今回伴奏してくれる後輩に、私が歌うオペラの説明をしてみた。
「放浪の旅をしている王子様とその下僕とお父さんがいてね、私が歌うのはその下僕の歌なの。ある日王子様が旅先で、ごっつ綺麗なお姫様(舞台上では一番の巨漢)と出会って恋に落ちるんだけど(どうやってかが一番の謎だ)氷の姫は心が冷たくて、かぐや姫のように無理難題をおしつけて、出来なきゃ死んじまえっつーて去っていくの。で一幕でこうして「私もう耐えられません!そんなのイヤ。やらないで」つーて下僕が歌うんだけど、王子様は聞く耳持たずで2幕で無理難題を次々と解いていくのね。でも氷の姫がやってきて「あたしぃ、体はあげても心はあげないわ」ていうから、下僕がブチ切れて、3幕のこのアリアで「私の王子様を取り上げておいて酷いわ!」つーて歌って死ぬの(え!? それ可笑しいって<後輩の弁)。で、死に終えたところで氷のお姫様の心が解けてきて、最後なんかしらんけどはっけよーいのこったのこったしながらラブラブして終わるっていうオペラ」
「な、納得できない」
「あ、もう時間だ、行かなきゃ」
「納得できない…」
私の説明が下手だったのだろうか。でもそういう話なんだトゥーランドット。必ず絶世の美女の役の人は巨漢なんだ、これが決まりなんだ何故だかしらないけれど。
そして原作者は3幕の僕が死ぬあたりで食い過ぎで死んでしまい、最後本当はどうしたかったのかは本当に謎のまま。
1幕のアリア。
「最後のところ、アだろうがオだろうがどっちだって関係ないから」
「えええええ!?」←伴奏者。
「あーハイ」←私。
だよねえ。「おねがーい」て歌ってるだけだもんねえ。
3幕、ご臨終間際の告白の歌。
「最後さ、ブレス入れてもいいんだけど、その場合泣いて!」
「「泣いて!?」」
「うん。泣いて」
アリアの最後に泣きを入れました。
相当楽しかった。
高等テクだ。ワハーイ☆
楽譜に「ブレス入れろ、そして泣け!」とか書いておこう。


帰りがけに、金木犀の大きな木が、たわわに花を咲かせて風に揺れていた。
この時の為に頑張っているような木を見ていた。
生きててよかった、
ふとそう思った。


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