世を忍ぶ仮の日記
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昼過ぎに目が覚める。気がつくとインターホンが鳴っている気配があるのだが(私の部屋のインターホンは消音にしてある)、3回程度で止まったので、諦めの悪い新聞屋だと思っていたら、ピロが出てしまっていたらしい。 ドアをノックした後、ピロが入ってくる。 化粧したピロはタヌキっぽくてかわいーのうーと寝ぼけた頭で姉バカなことを考えていると 「おねーちゃーん。なんかNHKの受信料がどーのこーのとか言いよって、よく分からんけど、オートロックを解除しちゃったー。どーしよー」 やっぱこいつ可愛くない。 「そんなもんにはテレビ持ってないって言いなさい」 と指令を出して寝ようとしたが、 「何それ!? 意味が理解できん。助けて! お願い!」 と錯乱するので、寝癖だらけずり下がりメガネで顔色土気色のまま起きあがって、あえてそのまま部屋着で玄関に行く(呉々も言うが昼下がり)。 出る前からが勝負だ。演技の練習だ。 月影千草が舞台で手を出しただけで観客はあの手はぞっとすると震え上がり、舞台裏では「流石月影千草!」と白目になるように、最初の間合いから大事なのである。 インターホンが鳴った後、もの凄い沈黙の後、5センチだけドアを開け、土気色の顔色で、半ば白目、疲労困憊といった表情でドアを開けた私。 たじろぐ、50代の人の良さそうなNHKアルバイター(リストラされても一回働いてんのかなー。あの仕事きつそうだしなあ)。 必死にNHKですというカードを提出し、受信料を、と言おうとするが、こっちも毎年その話は聞いているので、聞き流す。 「うちはテレビ無いです……い、妹・・・が間違えてインターホンに出てしまってお手数かけて申し訳ありません。テレビは無いです」 NHKの人は、こっちが吃驚するほどあっさり引き下がった。 ピロの声は3才児。 子供を抱えて不規則な仕事をしつつ、世間体には妹と偽りたい年頃の哀れな女に見えたのであろう。「…い、いもうと」の部分にそこら辺の芝居をありったけこめておいた。 演技力の勝ち! いたく満足であった。私もまだまだ現役か? どっか主役くれないかなールンルン(端役だろう)。 哀れな女役下さい。じゃねーや、悲劇のヒロイン下さい。
柚さんがバイト帰りに地元にきてくれたので、一緒に御飯を食べる。 駅に迎えに行った途端「今度イタリア行くの〜」の一言でノックアウト。真面目な話、目の前が真っ暗になった。イタリア……それだけは……。 美味ぃいいい。こないだ味わえなかったお店で食べた。美味しいいいぃいぃ。 久々に味わいつつ飯を食いつつ、戯れる。 対角線上に座る客を観察。 見た目こそ、最初は「あー。若が居た頃のninjaに行きたーい」と思わせるサワヤカさんだったのが、ベロンベロンになって崩れていく様のおかしいことと言ったら、テーブルに沈み込んで深々と笑う程であった。 「……ninjaバーメンバーを酔わせてみたい……」 「いや基本的に強いだろう」 「そこをなんとか酔わせたら。若もあーなるのかなー。ワア見てみたい。Kバーテンは潰れる最後まで淡々? つまんね。たくちゃんは面白いかもねえ」 そうこう話している間にも、どんどんおかしくなる対角線上の客。 私達がずっと観察をし、電車の時間で帰らなければならない頃には、ナニのサイズは太いのが良いのか長いのが良いのか形はどんなのが好みかっていう話を大声でしていました。 帰りがけ、お勘定をする時、お兄さんの隣の女の子達がヘルプという顔をしていたが、どうにもこうにも救う訳にもいきません。好奇心で見ていただけでごめん(美和子さん状態)。 今日の御飯は体に沁みたワア☆ 美味しかったね、また行こうね。
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