| 2003年11月09日(日) |
『オリガ・モリソヴナの反語法』 |
今日は選挙の日。もちろん、行きましたとも。 目の前に結果が見えているのに行くという空しさには ちょっと目をつぶっておくとしましょう。 (開票間もなくで、当選確実だってさ。変なの)
本日の一作: ・『オリガ・モリソヴナの反語法』(米原万里/集英社)
N尾女史お薦めの一冊。 半分徹夜して読んだために、今日はふらふら。 でも、止められなかったのだから仕方ない。 自分ではなかなか手に取らない本だけれど、 やはり読まず嫌いはいけないのだねぇ。
自らの少女時代に鮮烈な印象を残したダンス教師 オリガ・モリソヴナの謎多き半生を知るために、 30年弱の歳月を越えて、志摩は行動を起こした。 旧友や心優しい知人の協力を得、少しずつ明らかになる過去。 そこにはスターリン時代を必死で生き延びた 一人の女性の潔くも悲しい日々があった。
私は世界史が苦手であったため、 スターリン時代といわれてもいまいちピンとこない。 もちろん教科書に載っているようなことは分かるが、 日本史なら知ってる四方山話はさっぱりである。 しかし、いつの時代でも、どこの国でも、 いわゆる“冬の時代”の悲惨さは同じなのだ。 おまけに、今回も(昨日に続き)女性が辛い。
米原女史は翻訳家かつエッセイスト。 この小説もあくまでもノンフィクションを元に、 フィクションを染み込ませていったものであるから、 完全な小説とは言いがたいのかも。 ただ、強烈なキャラと語り口がさばさばしているおかげで、 必要以上に暗くなることなく、私でもすっきり読めた。 面白かったですよ、コレは本当に。
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