一雨来る前にさっさと図書館に行っておこうと思い立つ。 しかし、借りようと思っていた本がなくてガッカリ。 しかも二巻だけある・・・嗚呼、ニクラシイ。 どうせなら両方なければ諦めもつくのにねぇ。
でも、別のお目当ての本はしっかりレンタル。
本日の一作: ・『幽霊刑事』(有栖川有栖/講談社)
いわゆる「アリスシリーズ」で大人気、アリスガワ氏の中編である。 私も学部生の頃に友人から借りてひととおり読んだ。 作家特有の軽めの文体は非常に読みやすいのであるが、 硬めの文章が好みの私にはやや物足りなかったのも事実である。 よって、私の本棚には一冊しか入っていない。
今回の小説は題名のとおり、主役は幽霊。 理由も分からないまま上司に殺されるハメになった神埼氏が、 幽霊となって、唯一彼の姿を見ることのできる後輩刑事とともに、 事件解決に向けて奮闘していく物語である。それが縦糸。 そこに横糸として、同僚であり結婚間近であった恋人が絡む。 面白いと思った点は主人公は幽霊なのに何も出来ないこと。 空腹はないし、飛べるし、壁もすり抜けられるけれど、 物理的な〈この世〉との接触は、何一つできない。 たとえば、本の頁を捲ることも、引出しを開けることも。 そのほうがリアルで(幽霊自体がリアルじゃないか)いいなぁ。 ミステリとしてよりも、お話として面白かったかな。
|