| 2003年01月15日(水) |
『スリー・アゲーツ』 |
夕方のお天気番組。 「明日の朝は今朝に引き続き、依然冷え込むようですが、 午後は元気よく気温が上がって、全国的に今日よりも温かな・・・」 キャスターの溌剌とした声に、ふっと読書の手が止まった。 「元気よく気温が上がる」、はてそんな言い回しがあるのかいな? 初めて耳にしたが、とても分かり易い表現ではある。
本日の一作: ・『スリー・アゲーツ』(五條瑛/集英社)
昨日に引き続き、五條作品続編を読破。 今回のキーワードは〈家族〉である。 逞しい家長、献身的な妻、そして元気な子供達で構成された家庭。 お互いがお互いを思いやり、お互いのために励む家族。 本来当たり前とされる家族の形は国や民族を超えるものだと、 この作品では一貫として主張されているのではないか。
何のために危険を冒してまで、任務を遂行するのか。 最後の最後まで家族のために自らを捧げた父親の生き様に、 深く頭を垂れるしかないような思いが込み上げる。 だからといって犯罪が許されるわけではないのであるが、 それぞれに背負った宿命の重さと言うものが確かにある。
ラスト、少しだけ泣いた。
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