| 2003年01月14日(火) |
『プラチナ・ビーズ』 |
大学へ行こうかと思いつつ、だるいので取りやめ。 ずっと部屋にこもって本を読んでいた。 信じられないぐらい余裕のある生活である。 こんな日がずっと続くものだと錯覚しないように気を付けねば。
本日の一作 ・『プラチナ・ビーズ』(五條瑛/集英社)
巷でなにかと話題になっていた一作を読む。 キーワードは〈情報〉とでも呼ぶべきであろうか。 人から人へと流れる情報を一手段として用いながら、 国交の裏側、世間の裏側を赤裸々に描く。 �眤七姐イ�にこの作家のファンが多いのも納得である。 とにかく細かい。描写が詳細なのである。 そして、もう一つのキーワードが〈北朝鮮〉。 現在、さまざまなマスコミで耳にしない日がないこの国と、 日本を含むアジア、そして、アメリカ合衆国。
この本を読んでいると、日本はなんとマヌケな国かと思う。 もちろん全てが事実ではないと分かってはいながらも、 良い意味でも、悪い意味でも、私達はおマヌケさんである。 否定はできない。現実は時として小説より奇なのだから。
私達は日本を母国だと理解してはいるけれど、 祖国としての日本を実感して生きてはいない。 それを実感する必要性が日常生活の中ではないからだろう。 しかし、祖国を失った人間も確かに存在しているし、 失った祖国を何よりも乞い求めている人間も存在するのだ。
秀逸なのはタイトル。 このタイトルの意味を最後の最後で知った時、 私は〈ある物〉の見方が完全に変わった。
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