N尾女史が進路について悩んでいる。 とはいえ、これは本人しか解決のできない道であるため、 私達は話を聞いてあげたとしても、どうにもできない。 よって、今日は飲みに行こうと誘ってみた。 こういうパターンで飲みに誘うのは初めてかな。
お店は水曜日に行ったバー。 今日は金曜ということもあってそこそこの客入りである。 しばらくはピザとポテトをつまみながら、話し込んだ。 一応悩みを忘れさせてあげようがコンセプトだったので、 無理やり話を振るのではなく、いろんな話をした。 その間で、自然と流れがそちらに向かう分には止められない。 20:30過ぎ、そろそろ店を出ようとしたとき、 照明が消え、音楽が変わった・・・
「はーい、××恒例のショータイム」
激しい掛け声とともに、バーテンがボトル捌きを披露し始める。 奥のテーブル席がお誕生会らしく、その一貫らしい。 確かに器用なことをしているなぁと感心はしたものの、 この雰囲気、どこかで。。。と思っていたら、N尾女史、 「ホストクラブだ・・・」 あぁ、なるほど。行ったことがあるわけではない。 たまにテレビで特集されるソレにノリが近いのだ。 どうしていいのか分からずにとりあえず眺めていたのであるが、 カウンターに座ったおじさん達が肩身が狭そうで気の毒である。
ショーは10分強続き、終わったところで店を出た。 バス停まで歩きながら、二人沈黙・・・何も言えまい。 「落ち込む気が削がれた」 ポツリと彼女が言ったので、思わず笑ってしまった。 確かに、どうも彼女と二人で行動すると、ハプニングが多い。 でも、それで少しでも元気になってくれたならば、 あのとんだイベントへの強制参加も許せるかなと今ならば思う。
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