今日は父の誕生日・・・二日酔いの模様。 父は友人と飲みに行っていたのであるが、帰宅は午前2時。 いつもは22時頃には帰ってくるものの、昨日は母がいなかったので、 鬼が居ぬ間の何とやらで、相当羽目を外してきたようである。 まぁ、たまにのことであるし、その気持ちも分かるのでヨシとしよう。 ただし、・・・やってくれたね、父様。 後始末してやったのだから、誕生日は終わりだよ(笑)
本日の一作: ・『夜の蝉』(北村薫/創元推理文庫)
表題作「夜の蝉」は私が非常に気に入っている作品である。 そこに描かれているのは正反対ともいえる姉妹の話であり、 妹が垣間見てしまった姉の中の大人の女の部分である。 でも、この話を読んでいて思い出すのは、弟のことである。 私と二歳下の弟もある時期を境にほとんど口を利かなくなった。 それは男と女の壁がお互いの間にできたためであると同時に、 お互いがお互いに対してある種のコンプレックスを有していたからだ。 おそらく、兄弟姉妹というものは必ず相手に羨望を持つのであろう。 そして、徐々に開いた距離を「畏怖」が少しずつ埋めていく。 相手が何を考えているのかよく分からない未知の生き物に思えるのである。
この話の中で、姉が妹にかつての思い出話をする場面がある。 それは単純な話であるが、姉が妹を妹として認めた大事な話なのだ。 そして、私にはその話の意味がよく分かる。 私が弟を弟として認めたのは、弟が大学受験をする冬のこと。 初めて体験する大仕事を前に、弟が経験者である私に助けを求めにきた時、 私の中で「嗚呼、コイツは弟なんだな」という実感が湧いてきた。 頭では分かっていたことを、もっと深い部分で実感したわけである。
「でも、あの時に、わたし達が同じ血を持った姉妹なんだって、 理屈でなく分かったの」
という姉の呟きが私にはひどく身近に聞こえる。 だから、この話を読むと、いつも弟を「弟」として思い出すのだ。
|