| 2002年06月09日(日) |
百万石薪能/日本vsロシア |
本来ならばテレビの前に座っているはずの時間、 私はかがり火が煌々と焚かれている能舞台の前にいた。 今日は地元最大の祭りの最終日、恒例の薪能の日なのである。 一人だったら絶対に行かなかっただろうけれど、 悪友M田女史に誘われたとあれば断れるはずもない。
演目は「杜若」(その前の素謡、舞囃子、狂言は見逃した)。 教科書にはほぼ掲載される『伊勢物語』の中でもかなり有名な↓の歌。
「かきつばた着つつ馴れにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」
を基にして作られた非常に幽玄な味わいを持つ能なのである。 見所は高子の衣裳と業平の冠を身につけた杜若の精が舞う舞。 これが長い、非常に長い、ちょっと中だるみするぐらい(苦笑) 一度見た時には実は寝てしまった苦い過去を持つ私だったのであるが、 さすがに今回は最後までしっかりと見届けることができた。 昨年完成したK沢城五十間長屋をバックに組み立てられた能舞台が 城下町の名残を残し、抜群の雰囲気を作り出している。 現在のようにしっかりとした能楽堂があるわけではなかった当時は、 きっと移りゆく空の色を眺めながら能や狂言を楽しんだのだろう。 さほど広くない正方形の舞台に無限を見る思いである。
結局家に着いた時にはロシア戦終了10分前。 電車の中でM田女史から後半戦の経過を逐一報告してもらっていたので、 稲本氏が決めたシュートも、ゴン中山氏が投入されたことも、 首相や前首相が観戦していたことまでもほぼリアルタイムで了承済み。 おかげでスンナリとゲームに参加することができ、「アイーダ」も唱和し、 勝利の瞬間には万歳三唱をし、じゅうぶんに余韻に浸ることができた。 ビバ、日本。おめでとう、おめでとう、おめでとう〜〜〜!! 次のチュニジア戦こそはちゃんと見ようと固く心に誓ったのであった。
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