| 2009年02月06日(金) |
米、金融機関経営者の報酬上限4500万円に 大統領発表へ |
1、米、金融機関経営者の報酬上限4500万円に 大統領発表へ 2009年2月4日 日経 2、オバマ米大統領:公的資金受けた金融経営陣の報酬制限へ 毎日新聞 2009年2月4日
2月1日に田中宇「米金融界が米国をつぶす」という記事を引用した。 米国の金融業界は次々と金融システムを作り、そして暴走し崩壊している。暴走の一例が公的資金の援助を受けているのに役員〈660人〉らの高額賞与である。支給額が推定184億ドル(約1兆7000億円)というから唖然である。ともかく、1人平均で25億円なのである。
オバマ米大統領とガイトナー財務長官は公的支援を受けている金融機関の経営者の報酬制限について発表した。米ニューヨーク・タイムズ(電子版)は経営者の報酬を50万ドル(約4500万円)までに制限するという。大統領の俸給とほぼ同水準まで制限する形になる。オバマ米大統領の決定は、素晴らしいリーダーシップだ。
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1、米、金融機関経営者の報酬上限4500万円に 大統領発表へ 2009年2月4日 日経 【ワシントン=大隅隆】オバマ米大統領とガイトナー財務長官は4日午前11時(日本時間5日午前1時)、公的支援を受けている金融機関の経営者の報酬制限について発表する。米ニューヨーク・タイムズ(電子版)は経営者の報酬を50万ドル(約4500万円)までに制限すると報じた。大統領の俸給とほぼ同水準まで制限する形になる。 オバマ大統領は3日、CNNテレビのインタビューで「我々は非常に明確な条件を設けている。(公的支援で)政府が経営権を握るわけではなく民間企業として存続する」と語った。 オバマ政権は、不良資産処理などを盛り込んだ金融安定化策の全体像の発表に先立ち経営者の報酬制限を発表する。世論の批判の根強い経営者の高額報酬に厳しい制限を設けることで、金融機関への公的資金投入拡大に理解を得ることも狙っているとみられる。(13:31) ―――――――――――――――――― 2、オバマ米大統領:公的資金受けた金融経営陣の報酬制限へ 毎日新聞 2009年2月4日 【ワシントン斉藤信宏】オバマ米大統領は4日、公的資金による資本注入を受けた金融機関経営陣の報酬制限などを発表する。米メディアによると、経営者の報酬を大統領の年間給与とほぼ同水準の50万ドル(約4500万円)までに制限する方針。現在検討中の新たな金融対策では、追加的な公的資金の投入が必要になる見通しで、国民を納得させるためにも報酬制限などの厳しい措置が必要と判断したとみられる。 米大手金融機関では、07年にゴールドマン・サックスがブランクファイン最高経営責任者(CEO)にウォール街史上最高の6850万ドル(約61億円)の報酬を支払ったほか、米大手銀ウェルズ・ファーゴに吸収合併されたワコビアのトンプソン元CEOも07年の報酬は1565万ドルだった。ただ、08年はほとんどのトップが報酬を辞退している。 金融機関の高額報酬については世論の反発が強く、オバマ大統領も高額ボーナスについて「会社が破綻(はたん)の危機にひんし、国民の税金で救済してもらっている時に(高額ボーナスをもらうのは)あまりに無責任だ」と指摘。「恥ずべき行為だ」と強く批判していた。 米メディアによると、オバマ政権は金融機関が抱える不良資産の買い取りや、追加の資本注入などを柱とした新たな金融対策を検討している。ブッシュ前政権は昨年秋、最大7000億ドルの公的資金枠を設定したが、新たな対策を実施するには追加的な公的資金の投入が不可欠との見方が強い。
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